知ってた?犬の混合ワクチンの予防接種義務はある?ない!?実は勘違いしている方が多い話。

犬の予防接種は毎年義務なのか

トリミングに行くと、どのサロンでも1年以内に打たれた『混合ワクチン』と『狂犬病注射』の証明書の提示を求められますよね!

 

 

 

飼い主様の中には、

 

『かかりつけの動物病院から、打たなくて良いと言われている』というお客様もいらっしゃいますが。

 

 

 

犬の混合ワクチン接種と、狂犬病注射について混同してしまっている飼い主様も多いのではないでしょうか?

 

 

 

『混合ワクチン予防接種』と『狂犬病注射』

 

 

 

似ているようでまったく違う!!混同しやすいこの2つの予防接種について今日はお話します。

 

 

 

 

毎年1回の接種義務があるって本当?

 

 

動物病院やトリミングサロン、ドッグランなどで、

 

『毎年1回の予防接種義務がある!』そう言われたことってありませんか?

 

 

 

でも実は!!

 

 

混合ワクチンの予防接種には、『法律において接種義務なんてありません!』

 

 

 

法律で予防接種が義務づけられているのは、『狂犬病注射』だけなんですよ〜!!

 

 

 

これ、意外と勘違いされている飼い主様が多いですよね。

 

 

 

逆に、動物病院の先生から『接種義務なんて無いから打たないで良いよ!』と言われたという飼い主様の中にも、

 

 

 

混合ワクチンだけではなく、『狂犬病注射』までを、打たなくて良い!と勘違いして、先生から了承をいただいているから、予防接種は打っていない!という方もいらっしゃいますよね。

 

 

 

 

混合ワクチン予防接種

 

 

毎年の接種義務は無い!!だから法律的には1年以内の接種をしていなくても、罰則などもありません。

 

 

 

動物病院の先生によっては、その子の体質を考慮して、予防接種はしなくて良いよ!と言うのはこの『混合ワクチン』のことなんですね!

 

 

『体質』と言うのは、人と同じで、体に抗体となるワクチンを入れるため、ワンちゃんによっては『副作用』が出ることが稀にあるため、高齢犬や検査した上で副作用がでやすい子には、予防接種を勧めないんですよ〜!

 

 

 

 

狂犬病注射

 

 

狂犬病注射については、法律で接種が『義務化』されています。

 

 

狂犬病に関して、日本では昨今この義務化や対策によって狂犬病で死んでしまったというのは、1957年以降いないそうですが、

 

 

アフリカやアジア圏に旅行や出張で行かれる方は、現地の狂犬病に感染している犬に噛まれて、狂犬病で死んでしまったということが起こっています。

 

 

 

実際に、日本人でも、海外旅行先で犬に噛まれ、日本に帰国してから発症し、死んでしまったということがあるみたいです。

 

 

 

もしも狂犬病に感染している犬に噛まれて、『狂犬病』が発病してしまった場合、

 

その死亡率は実に『100%』!!!

 

 

 

とっても怖いんですよ〜!

 

 

 

だから日本では、犬に狂犬病のワクチン接種が義務づけられているんですね。

 

 

 

日本では、狂犬病なんてここ何十年も発生してないんだから、狂犬病なんていらないでしょ!!って考える方もいるかと思いますが、

 

 

 

グローバル化の昨今、毎日のように色んなものが世界から輸入されています。

 

 

 

目に見え無いものだからこそ、狂犬病のワクチン接種を義務化して、今でも予防の徹底を行なっていることは、とても大切なことだと思います。

 

 

 

すぐお隣の中国でも、狂犬病の問題はありますからね〜!!

 

 

 

だから、どうせわからないでしょ〜!とか知らなかったと言って、狂犬病ワクチンの予防接種を行なっていないなんてことの無いように、

 

 

 

毎年、接種に必ず行きましょうね☆

 

 

 

ちなみに、狂犬病接種をしたかどうか?と言うのは、犬を飼っている飼い主が『行政』に届け出ます。

 

 

 

ちゃんとに予防接種して、打ったことを届けていますよ〜!!って証明が、

 

 

 

『済』と書かれた、プレートです!!

 

 

 

届け出るともらえますが、トリミングなどの利用時に提示を求められますので、大切に保管してくださいね☆

 

 

 

もしも『狂犬病』の予防接種をしていなかったり、行政に届け出ないと、、、

 

20万以下の罰金に課されます!!!だから、ワンちゃんを飼ったら、必ず行いましょうね!!

 

 

 

 

トリミングサロンでの提示義務について

 

 

トリミングサロンを利用する際に限らず、最近だとドッグランの入場の際や、ペット保険加入条件としても、

 

1年以内の『混合ワクチン接種証明書』と『狂犬病接種証明書』の提示を求められ、確認が取れない場合は、利用をお断りされてしまう店舗もあります。

 

 

 

ちなみに、ドッグアシルでも、2つの証明書で接種確認が取れない場合には、トリミングをお断りしております。

 

 

 

あれ??っと思って方いますかね(笑)

 

 

 

そうです!混合ワクチンは、法律で接種することが義務化されていませんので、理論上は、接種するかしないかは、飼い主様の『任意』になります。

 

 

 

だから、『私は任意なので接種はやりません!動物病院の先生もやらなくていいと言ってます!』そうおっしゃったとしても、、、

 

 

 

それでもです(笑)

 

 

 

トリミングサロンやドッグランというのは、毎日多くのお客様(ワンちゃん)がやってきますし、ワンちゃん同士の接触の多い場所です。

 

 

 

インフルエンザや風邪と同じで、『ウイルス』と言うのは目には見えないものですので、もしも、どこかをお散歩中にあるウイルスに感染してしまったとします。

 

 

 

その状態で、トリミングサロンやドッグランに一頭でもウイルス感染している犬がいたら、その子の排便や排尿を嗅いだ他の犬たちも、ウイルスに感染し、家に帰ってから血便や嘔吐を繰り返し、最悪死んでしまったら、、、

 

 

 

サービスを提供する側として、『安心』『安全』にサービスを提供する責任がありますし、

 

 

 

店内でのウイルス感染の可能性が1%でもあるのであれば、それに対する対策を徹底する必要があります。

 

 

 

だから、たとえ任意だとしても、『混合ワクチン接種』をしていない子を、受け入れるというのは、サービス提供者としての責任を疎かにしている証拠だと思います。

 

 

 

もしも、今行っているサロンが、『混合ワクチン』や『狂犬病』の予防接種をしていない!と申告しても受け入れてくれたり、証明書での確認作業を全く行なっていないなら、もしかしたら、そこにいる他の子から、よからぬ病気をもらってきてしまうかもしれませんよ!

 

 

 

トリミングサロンを選ぶ際のワンポイントアドバイス!

 

 

良いトリミングサロンを選ぶ際のポイントでも今回のお話は使えます。

 

混合ワクチン、狂犬病の接種確認を徹底しているか?

 

もしも確認をしないサロンやしていなくても普通に受け入れるサロンは、サービスに対するリスク管理がされていない証拠です。掃除や除菌にも注意は払っていない場合が多いです。

 

 

ノミやダニ用の駆除シャンプーを提供しているか?

 

そもそも、トリミングサロンでは、ノミやダニは感染してしまうので、ノミダニの予防薬を使って対策をしていない犬の受け入れは店内感染を防ぐため、お断りするのが普通です。

 

 

もしも、ノミやダニの予防薬を施していないで、トリミングを受け入れるサロンは、他の子からの店内感染を招くかもしれません。

 

 

さらに、ノミやダニの駆除シャンプーをサービスとして提供しているようなサロンというのは、そういうお客様が多いという証拠です。。。

 

 

安心してトリミングサロンに預けたいとお考えの方は、メニューにノミやダニの駆除シャンプーと書かれていた瞬間に、お店を変えることをオススメいたします。

 

 

 

 

接種が必要ないと動物病院が承諾している場合

 

 

さて、トリミングサロンやドッグランを利用する方の中にも、愛犬の体質上、かかりつけの動物病院の先生から、混合ワクチンや狂犬病注射の接種をしなくていい!と言われることもありますよね!

 

 

 

もしも先生から言われて、予防接種を受けていなかったら、今後トリミングサロンやドッグランを利用することはできなくなってしまうのでしょうか??

 

 

 

狂犬病注射の場合は、『義務化』されていますので、もしも体質として、動物病院の先生が予防接種は必要ないよ!っと言った場合には、『免除の申請』が必要になります!

 

 

 

動物病院の先生が言ったから、やらないでそれで終わり!じゃないんですね。ちゃんとにやらない理由を申請しないといけない!これが義務の効力ですね〜

 

 

 

この免除申請の『控え』を、トリミングサロン利用時に、接種証明書の代わりに提示すれば大丈夫です。

 

 

 

また、混合ワクチンについては、行政に申請する制度はありませんので、かかりつけの動物病院から、接種は不要!と言われた際に、それを証明する書類を発行してもらい、トリミングサロン利用時に、接種証明書の代わりに提示すれば大丈夫です。

 

 

 

行政や動物病院が接種は不要!!とお墨付きを与えているものですので、トリミングサロンで施術を断られるということはありませんよ!

 

 

 

 

ただ、お客様の中には、『口頭』だけで、接種は不要だから打っていないというお客様がいらっしゃいます。

 

 

 

サービスを安心して提供する責任がありますから、口頭では、店舗側は確認が取れないため、受け入れてもらえない場合があります。

 

 

 

店舗側はお客様の言葉を疑っている訳ではございませんが、色んなお客様に安心してサービス提供する責任がありますので、もしも万が一、何か店内感染などのトラブルが起こってしまったらと思うと、証明書等での確認が取れない場合は、受け入れを断らざるおえません。

 

 

必ず、接種免除の書類を提示するようにしましょう!

 

 

 

 

最後に、

 

 

どうでしたか?

 

 

混合ワクチンと狂犬病ワクチンについて、意外と認識が間違っていた!という方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

混合ワクチン接種は義務ではないけど、狂犬病ワクチン接種は、毎年接種義務と行政への届け出義務がある!

 

 

 

トリミングサロンやドッグランなど、他の犬との接触の多い場所では、安全にサービス提供するための対策として、必ず一年以内の混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種証明書が必要になる!

 

 

 

だから、もしもトリミングサロンやドッグランなどを利用することがなく、愛犬にワクチン接種したことでの副作用の方が心配だから打たないよ!っという飼い主様は、混合ワクチンは打たなくてもいいでしょう!

 

 

 

 

でも、もしトリミングサロンを利用することがあるのなら、任意でも毎年混合ワクチンの予防接種は打ちましょう!

 

 

 

 

ただし!!

 

 

 

狂犬病の予防接種は、『義務!』ですよ〜

 

必ず毎年、狂犬病の予防接種は打って、行政に打ちましたよ!って届け出る必要が飼い主には義務化されていて、罰則規定も設けられています。

 

 

 

 

混合ワクチンと狂犬病注射とを混同して認識している方も多いと思いますので、2つの違いや接種についてわかってくれたら幸いです。

 

 

 

 

それでは今日はこの辺で失礼します。