トリミングでトイプードルの毛立ちが悪いのはアレが原因!?

トイプードルの毛立ちが悪い理由

トリミングで一番多い犬種は、やっぱりぬいぐるみのようなクルクルの毛が特徴的なトイプードルですよね!

 

 

トイプードルは、カットスタイルが豊富で、カットの仕方でまるっきり雰囲気が変わりますから、人の髪型と同じように、季節や気分によってスタイルチェンジしていくのは楽しいですよね!

 

 

その反面、ずっとトリミングに行かずに放置してしまうと、全身毛玉だらけになったり、目を覆い隠すほどにクルクルの毛がのびてきてしまう、、、

 

 

そんなカットが必要な犬種でもありますから、トリミングサロンでもよく見かけるのも頷けますね。

 

 

今日は、そんなトリミングでも多い犬種であるトイプードルについてお話したいと思います。

 

 

 

トリミングサロンのSNSがカットスタイルのカタログの時代

 

 

どのトリミングサロンでも、ホームページやブログに来店したワンちゃんのカットスタイルが沢山掲載されていますね。

 

 

最近では、トリミングサロンが配信しているInstagram(インスタグラム)のカットスタイルを見せて、『こんな感じにカットしてほしい!』というお客様も非常に増えてきました。

 

 

SNSが今のように普及していなかった昔は、カットスタイル専門のカタログ本が、色んな出版会社から販売されていて、お客様もカタログ本を持ってきて『こうしてほしい!』とイメージを伝えてくださったり、どのトリミングサロンでも、毎月発売されるカタログ本を用意し、それを見ながら、カットスタイルを決めていました。

 

 

しかし、トリミングサロンが配信しているInstagram(インスタグラム)などのSNSがカットスタイルの参考にされるようになってくると同時に、

 

 

どんどんカットスタイル専門のカタログ本を出版する会社がなくなってしまい、

 

 

最近では、大きめの本屋さんに行っても本当にカットスタイルのカタログ本というのは見なくなってしまいました〜

 

 

私たちトリマーからすると、カタログ本がなくなってきているのは本当に寂しい限りです、、(笑)

 

 

 

同じトイプードルでもトリミングの仕上がりが違う理由

 

 

インスタグラムのイメージしていたトイプードルのカットスタイルと、実際のトリミングの仕上がりがなんだか違うな〜っと思ったことはありませんか?

 

 

トイプードルは、被毛のカットの仕方で顔立ちまで全く別人に変わります。

 

 

この『被毛』の状態が仕上がりに大きく影響しています。

 

 

被毛の状態とは?

 

 

毛量

 

被毛の密度

 

毛の柔らかさ

 

毛の太さ

 

 

 

これらは同じトイプードルでも、それぞれに個体差があり、幼犬と成犬によっても、被毛の状態は変わってきます。

 

 

例えば子犬の場合、被毛が細くてとっても柔らかく、毛量も少ない子が多いので、

 

 

トリミング時のドライングで綺麗に毛を立たせても、すぐにクルクルに戻ってしまったり、

 

 

毛が生えそろってなく、毛量が少ないため、成犬と同じ長さのバリカンを入れても、成犬よりも、見た目がもっと短く見えてしまうのはこのためです。

 

 

 

子犬には子犬のカットがオススメ!

 

 

成犬のように、綺麗にふんわり毛立ち良く仕上がらない子犬だからこそ、その柔らかい被毛でゆるいウェーブ感を残したぬいぐるみのような丸みのある子犬カットがオススメですよ!

 

 

このカットスタイルは、子犬の時にしか見れないカットですし、成犬になったら、Instagramで配信されているようなカットはできるので、ぜひ子犬の時は、子犬にあったカットスタイルを楽しむのが良いと思います。

 

 

 

トイプードルでもその子に合ったカットスタイルがある!

 

 

成犬になっても、毛量が少なかったり、子犬のように被毛がとっても柔らかい子も、もちろんいます。

 

 

その子の体型や顔立ち、毛質、毛量などの状態に応じて、その子に似合うカットスタイルがありますので、カットスタイルで配信されているカットモデル犬と同じカットスタイルをしても、似合わなかったり、全く違って見えてしまうのもこのためです。

 

 

ぜひ今行っているトリミングサロンのトリマーさんと話して、その子に一番似合うカットスタイルを作っていってください。

 

 

きっとトリマーさんは色んなカットスタイルを提案してくれますよ!

 

 

 

トリミング後にすぐ毛がクルクルしてしまうもう一つの理由

 

 

成犬でも、上記のような被毛の状態によって、トリミング後、すぐに毛がクルクルしてしまい、Instagramに掲載されているような、ふんわりと綺麗にならないという場合もありますが、

 

 

実は、もう一つ理由があります。

 

 

シャンプーの仕方

 

プードルのシャンプーの仕方

 

 

前回シャンプーについて書いた時に、『トリミングの仕上がりは8割シャンプーの仕方で決まる!』とお話しましたが、

 

 

シャンプー時に、しっかり『皮脂汚れ』が落とせていないと、すぐに毛がクルクルに戻ってしまいます!

 

 

良く経験の浅いトリマーさんの中にも、『しっかりブラシで伸ばしながら乾かさないと毛がクルクルの状態で乾いてしまう!』と言って、

 

 

ドライングの時、少しでも乾きを防ぐために、タオルでしっかり拭き上げずに、ビチョビチョの状態からドライングを始めて、

 

 

ブラシでしっかり毛が伸びるように、一生懸命素早く乾かさないといけない!と必死になっている方がいますが、

 

 

実はこれは間違っています!

 

 

乾いてしまう前に、毛を伸ばさないといけない!と、早くドライングしようとして、余計な強い力が入ってしまい、ブラシで皮膚を傷つけてしまう原因にもなります。

 

 

本当は、しっかりシャンプーと洗い流しができていれば、乾いた状態からでも、ブラシを使えば簡単に、綺麗に毛を立たせることができるんですよ!

 

上記の写真のビフォアアフターをご覧あれ〜

 

プードルの頭

 

 

焦って一生懸命ブラッシングしながら乾かす必要なんて本当は必要無いんですね!

 

 

例えば、足周りも同じです。

 

 

プードルの足

 

 

このように、吸水タオルで拭きあげて、しっかり水分をとると、すでにこの時点で8割ほど足先は乾燥してますよね〜

 

 

それでも、ここからドライングしてあげても〜

 

 

プードルのドライイング後

 

 

ここからさらに仕上げていくと〜

 

 

プードルの足回り仕上げ後

 

 

シャンプーの工程がしっかりできていれば、乾燥してしまった後からでも、綺麗に毛が立つんですね!

 

 

焦って乾燥する前に一生懸命ドライヤーの風で逆立てながらブラッシングするなんて必要は全然ありません☆

 

 

 

シャンプーの工程はとても大切です。

 

 

しっかりシャンプーの工程ができていれば、吸水タオルでしっかり体の水気をとり、

 

 

より短時間で綺麗に乾かすことができるので、ワンちゃんにも負担なく、また皮膚を傷つけたりすることなく安全に施術することができます。

 

 

もしも成犬で、被毛もしっかりとした毛質なのに、トリミング直後でもクルクルした毛のままだったということがあれば、

 

 

きっとそれは、そのトリミングサロンのシャンプーの方法や、担当したトリマーのシャンプーの工程がしっかりできていなかったことが原因として考えられますよ。

 

 

 

最後に、

 

 

いかがでしたか?

 

トイプードルを飼っている飼い主様の中にも、きっとイメージしていた希望のカットモデルの子と、全然仕上がりが違うなとモヤモヤしていた方も、

 

 

今日の話で、ちょっとスッキリしたのではないでしょうか☆

 

 

トリミングに行った時に、今日の話を思い出しながら仕上がりを見てみると、また一つトリミングに行くのが楽しくなると思います☆

 

 

その子の被毛の状態に一番似合うカットスタイルを作るのが私たちトリマーの仕事ですので、今通っているトリミングサロンのトリマーさんにも、カットスタイルはどんどん相談してみてください。