2018.11.09 | コラム
トイプードルにオススメのトリミングペースの嘘と本当。
トリミングで一番来店の多い犬種であるトイプードル。
トリミングに行く前後では、びっくりするほど見た目が変わりますよね。
また、カットの種類も豊富で、カットの仕方によって、雰囲気が全く変わるのもトイプードルの特徴で人気の犬種です。
ドッグアシルは、市内でもトイプードルのお客様が多くご来店するサロンですので、トイプードルのトリミングに関してかなり熟知していると思ってます。
そんなドッグアシルから、よくお客様から相談いただく、トイプードルのトリミングについて書こうかと思います。
トイプードルは飼われている飼い主さまは、ぜひご参考にしてください。
トイプードルの理想のトリミングペースは?
トイプードルを初めて飼ったというお客様から一番よく聞かれる質問ですね。
トリミングサロンによっては、大抵『1ヶ月に一回のペースが理想』と話すところが多いと思いますが、
実は!!!
トイプードルのトリミングに行く理想の期間というのは、その子の『毛質』や『カットスタイル』によって、理想のトリミングペースは全く異なります!!
毛質からみたトリミングペース
タイプA
毛が細くて、毛量も多く、密度濃く毛が生えている子。こういうタイプの子は、手入れをしっかりすると、どの部分も毛の一本一本までしっかり毛が伸び、トリミングの仕上げが非常に綺麗になります。
このタイプに似たタイプでは、毛がしっかりしていてカールが強い子もいます。子犬の時から、かなりカールがしっかりしている特徴があります。
そのため、カットスタイルなどでモデル犬として撮影する際には、よくモデル犬として採用されやすいです。
ただし、タイプAの子は、毛が絡まりやすく、1ヶ月に一回のトリミングペースだと、毛玉になりやすいです。
理想のトリミングペースは、3週間に一回か、1ヶ月に一回のトリミングペースで、その間にシャンプーを利用すると、雑誌に載っているような、綺麗に毛一本一本が立ち、手入れのいきとどいた綺麗なカットスタイルができるようになります☆
お金と日常のブラッシングなど手がかかりますが、その分、手をかければかけるほど、見た目にはっきり現れてくるので、トリミングに行くのがどんどん楽しくなりますよ☆
また、タイプAの子は、ドライヤー熱によるダメージを受けやすい子が多いです。ダメージと言うのは、毛先が乾燥し、チリチリになっている状態をイメージするとわかりやすいかと思います。そのため、トリミングの際は、保湿効果と耐熱効果のあるコンディショナーやパックでしっかりと保護してから、ドライヤーで乾かしてあげた方が、綺麗に仕上がります。
ただし!!
タイプAの子は、保湿効果を重視しすぎると、被毛がクルクルに戻りやすく、ボリュームがでなくなります。。。
トリマーの経験値になってきますが、その子の状態にあった使うコンディショナーやパックなどの薬剤と、加減が難しいですが、手がかかる分、綺麗に毛が立つので、トリマーの私たちもカットしてて楽しくなるタイプです☆
毛が伸びるとは??
トイプードルは、全身の被毛がクルクルとカールしているのが特徴的ですよね。これをシャンプードライの時にブラッシングすると、毛がまっすぐに伸びてふんわりします。
ただし、トリミングの仕上げ直後は毛が伸びたとしても、その子の毛質や日常の手入れ状況によって、すぐにカールに戻ってしまったり、カールの癖が強くてまっすぐ伸びない子もいます。
トリミングに行くペースが空いてる子は、こまめにトリミングに来ている子と比較しても、耳先の毛が伸びない子が多いです。
逆に、トイプードルは、日々のブラッシングや、定期的なトリミングでの手入れをしっかりすると、耳の先までビシっと毛が伸びで、雑誌のカットモデル犬のような毛立ちの良い毛質になりますよ☆
特にカールしやすい場所で言うと、耳先などです。よくトリミングサロンのカット写真で、綺麗にふんわり毛が立っている子と、耳がウェーブしたままの子がいますよね。
ぱっと見、トリマーの技術力の違いじゃないの?
綺麗に毛が立っているから、カットがうまいトリマー がやった!
クネクネにウェーブしてるから、カットが下手なトリマー がやった!
そんな感じがしますが、、、
もちろん技術力の差と言うのも一理ありますが、実は、その子の毛質や手入れによって綺麗に毛が立つ子と、ウェーブしやすい子の差が大きく関係しています。
例えば、子犬の場合、毛が柔らかく細い。また、毛量も少ない子が多いため、シャンプードライ後にすぐに毛がクルクルとウェーブしてしまいますね。
ただ、子犬は、その柔らかく、クルクルとウェーブしたテディベアのような風貌こそ、子犬の時にしか味わうことができないため、成犬と同じカットをするのではなく、子犬は、その長所を活かした子犬用のカットをするのがオススメですよ☆
タイプB
毛が柔らかく細い、又、毛量も少ないタイプです。
子犬の毛質もこのタイプの子が多いですね。
バリカンの5mmの長さで背中を短くした際に、皮膚がうっすら見えているくらいの毛量です。
このタイプは、カールが弱い子が比較的多い傾向にあります。
イメージで言うと、子犬の時の毛質のように、カールが弱く、ウェーブくらいのクルクル加減です。
タイプBは、2ヶ月に1回のトリミングペースでも、毛玉になりにくい。又、毛玉になっていてもすぐにほぐすことができます。
ただし、毛質が柔らかい分、頭の毛を伸ばしてボリュームを出すマッシュルームカットスタイルをしても、毛が割れたり、すぐに寝てしまうため、タイプBの子には向かないカットスタイルです。
又、しっかり伸びた状態をキープしずらく、トリミングの仕上げ後に、緩やかなウェーブがかりやすい特徴があります。
タイプC
毛量やカールの強さ、毛質が普通のタイプ。
バリカン5mmで背中をかけた場合に、皮膚がギリギリ見えないくらいの毛量の子です。
このタイプは、2ヶ月までトリミング期間が空くと、全体的に毛玉ができている。1ヶ月くらいならちょうどいいです。
雑誌のような綺麗に毛一本一本まで立っているフワフワのスタイルを目指すなら、トリミング期間を短くして、手入れをしっかりしてあげると良いですよ☆
比較的、どんなカットスタイルでも、タイプCは作れますし、タイプAのように、手をかけた分だけ、被毛が綺麗に伸び、フワフワのカットスタイルも可能です☆
理想のトリミングのペースは、タイプCの場合、『カットスタイル』が大きく影響しやすいです。
この後にお話する、希望の『カットスタイル』によって、トリミング期間を決めると良いでしょう。
カットスタイルからみたトリミングペース
バリカン丸刈り
名前の通り、バリカンでボディから足先まで、バリカンで丸刈りにしているスタイルです。
夏場に多いサマーカットスタイルもこれになります。
又、すでに全身に毛玉がひどくできている場合は、皮膚への負担を抑えるため、ブラシでほぐすよりも、バリカンで全身短くして、被毛をリセットすることを勧めるサロンも多いですが、それもこのバリカン丸刈りスタイルです。
短くした分、毛玉はできずらいため、2ヶ月に1回のペースでも大丈夫です☆
ただし、2ヶ月空くと、体臭や皮脂汚れなどのベトつきが出やすくなります、、、
ただし、毎回丸刈りをしている子は、変に癖ずいてしまったり、毛立ちが悪いため、トリミング後でもクルクルの状態になってしまう子が多いため、色んなカットスタイルを楽しみたい方にはオススメできません。
もしも、毛玉のリセットのために短くしたけど、今度は可愛いカットスタイルを楽しんで行きたい!と言う方は、まだ毛玉になっていないから大丈夫!と、2ヶ月に1回のペースにしてしまうと、仕上がりが、理想とはかけ離れたものになりやすいです。
可愛いスタイルをしていく!ということであれば、丸刈りリセット後、1ヶ月に1回のペースでトリミングに行き、手入れをしっかりして、良い毛の状態に整えていってあげることをオススメします。
足ストレート細め
背中だけバリカンでおこない、足はハサミ仕上げでストレートにした一般的なスタイル。
バリカン丸刈りと比べて、見た目も貧相にならず、それでいて、毛玉にもなりにくいので、一番手入れがしやすいカットスタイルです。
2ヶ月まで空くと、毛玉になってしまう子が多いため、1ヶ月半くらいがギリギリ状態を保てる理想のトリミングペースです。
足ブーツカット
最近は、人気も落ち着いてきて、やる方も少なくなってきたカットスタイルですが、Aラインやブーツカットは、ゴージャスな見た目が可愛いですよね☆
ただし!!
かなり毛玉になりやすくこまめな手入れが必要になってきます。
理想は、3週間に1回から1ヶ月に1回のトリミングペースです。
2ヶ月になると、毛玉が根元まで繋がってしまい、丸刈りになることも多いので注意が必要です。
見た目が可愛いのは、その分手がかかりますね。
足マイアミスタイル
足先に丸くポンポンがついたようなカットスタイル。
経験上これが一番毛玉になりやすく、手入れが必要なカットスタイルです。
ブーツカットスタイルと同じく、理想は、3週間に1回から1ヶ月に1回のトリミングペースです。
パンツカットスタイル
腰回りの毛を残して、パンツを履いているようなカットスタイル☆
トイプードルのビションスタイルにする子などに多いスタイルですが、見た目もキュートですよね。
ただし!!
これもかなり毛玉になりやすいです。
1ヶ月に1回のトリミングペースでも、だいたいパンツカットにしたところが毛玉になっている子が多いです。
マイアミやブーツカットと同じく、パンツカットスタイルも、トリミングペースが2ヶ月に1回などの方には、あまりオススメできないカットスタイルです。
理想のトリミングペースはやはり3週間に1回。
顔テディベアスタイル
昔に流行った、耳、頭、顔輪郭を分けてカットしたトイプードルの一般的なカットスタイル。
耳、頭、顔の輪郭を分けてカットするため、それぞれのパーツを短くカットできるため、『短くスッキリ』と言うとテディベアスタイルが一番合っているように、一番手入れがしやすいスタイルです。
頭を短くしてボリュームを落としているなら、2ヶ月に1回のペースでも、毛玉にはなっていない子が多いです。
トリミングペースが比較的あいているから、とにかくスッキリ短くしてほしい!!!という方は、このスタイルがオススメですよ☆
マッシュルームスタイル
最近は、テディベアよりも、このスタイルの方がベーススタイルになっています。
頭と耳の境目を作らずに伸ばして繋げるカットスタイルです。
頭を結んだり、ビションスタイルにしたり、全てのベースとなっているのがこのスタイルです。
テディベアのように、頭と耳の境目をつけて、分けてカットしている場合、そこから頭を結ぶスタイルやビションスタイルをしようと思っても、毛が伸びるまでに半年から1年近くかかってしまいます、、、
頭をテディのスッキリ短く!にしていると、耳と頭が繋げるまでも、かなりの時間がかかります。。また、その伸びる途中の過程は、ボサボサして、、、
っということが起こります。
もしも色んなカットを楽しみたい!と言う方は、テディベアではなくて、こちらのマッシュルームスタイルにしておいた方がいいですよ☆
理想のトリミングペースは、1ヶ月に1回から2ヶ月に1回。
ビションスタイル
名前の通り、トイプードルの顔周りの毛を伸ばして、ビションフリーゼのように、まん丸くしたカットスタイル☆
テディベアにしていた場合、頬や顎下の毛が伸びるまでにかなり時間がかかります、、、
テディベアやいつも短くしている状態から、ビションスタイル完成するまでには、かなりの時間がかかりますが、
一度したらモフモフの感じがたまらなく可愛いですよね☆
ただし!!!
手入れはかなり大変。
1ヶ月に1回だと、顔周りの伸ばしているところが毛玉になってしまいますので、理想は3週間に1回のトリミングペースです。
手入れが大変なため、もしも、2ヶ月に1回のトリミングペースの方には、オススメできないカットスタイルです。
最後に、
いかがでしたか?カットスタイルによっても、トリミング期間と言うのは、本当は様々あります。
もしもスタイルチェンジを考えた時は、今のトリミングペースを元に、この記事をご参考にカットスタイルを決めるといいと思います。
他にもカットスタイルはたくさんありますが、書ききれませんので、気になる方は、当店のスタッフにご質問くださいませ☆
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