2021.07.25 | コラム
愛犬に薬を上手に飲ませるには?
こんにちは!みなさんの愛犬は薬を飲むとき素直に飲んでくれますか?
犬によっては、まったく口にしてくれない犬や、ごはんに混ぜても薬だけ出す。などといった犬もいるはずです。
飼い主さんは、飲ませなくてはいけないのに飲んでくれなくて頭を抱えてしまいますよね(汗)
なので、今回はなぜ犬は薬を嫌うのか、飲んでくれないのか、上手に飲ませる方法についてお話ししたいと思います!
犬の薬にはどんな形状があるの?
薬は用途や目的ごとに、効果が発揮できる形状で作られています。犬の薬には大きく分けて4種類あります。
錠剤
薬剤を圧縮して固めたものです。薬の苦みを隠すために糖でコーティングしたものや、体内で段階的に溶けるように工夫されたものがあります。
カプセル剤
溶け出す時間の調整が必要な粉剤や液剤を、カプセルに入れたものです。服薬後は必ず水を飲ませましょう。(カプセルのゼラチンが食堂の粘膜に付着しないようにするため)
粉末
飲みやすいように粉状や粒状にしたものです。量の調整がしやすいため、体重の軽い犬への処方や複数の薬を調剤する際に使われます。
液体(シロップ)
精製水などに薬の成分を溶かし作られているので、もっとも効き目が早いです。シロップ剤は甘みがつけられている為、そのまま飲ませても犬が嫌がりにくいという特徴があります。
犬が薬を飲まないのはなぜ?
味が嫌いだから
賢い犬は、フードにこっそり薬を混ぜても、すぐに気づき口を付けなかったり、吐き出したりして食べないのです。
そういう経験をしてしまった犬は、以後警戒し、ますます薬を飲もうとしなくなります。
粉薬は好物によく混ぜる、錠剤には投薬用おやつを活用するなど、飼い主さんと愛犬お互いがストレスのないひと手間が必要です。
嫌な匂いがするから
私たち人間の数千倍から1億といわれるほど、犬の嗅覚は優れています。どんなにうまく隠したつもりでも、薬特有の匂いはすぐにばれてしまいます。
利きすぎる犬の嗅覚は、薬を飲まない原因のひとつといえます。
飼い主さんのいつもと違う様子に警戒している
犬は飼い主さんのいつもと違う様子に敏感に反応します。
飼い主さんが「さぁ飲んで」と言わんばかりに意気込んだり、反対に不安そうにすると犬に伝わります。薬を与えることは日常で、いつもと同じという気持ちで、平常心で犬に向き合ってみましょう。
満腹だから
薬を飲ませるタイミングは食前のほうが、飲んでもらいやすいものです。
食後に薬を与えようとすると、そっぽを向いたり、吐き出したりしてしまう犬がいます。
ただし!病気の症状によっては空腹時を避けるべき薬がありますので、獣医師の指示に従いましょう。
量が多い
味や匂い、タイミングに気を配っても、愛犬は薬を受け付けない。
そんな時は、一度に与える量が多すぎではないか、確かめてみてください。
多すぎると、むせたり、吐き出したりしてしまうことがあるので、ごく少量ずつ様子を見ながら与えるようにしましょう。
犬の薬別の飲ませ方
粉薬
まずは、犬の閉じた口の端からそっと指を入れ、頬を横に引っ張ります。
歯と頬の間に粉末薬を入れたら、外側から頬を揉むようにして、薬と唾液を混ぜ飲ませます。
粉薬そのものに嫌な味が無く、甘みがあればうまくいきます!
その他にも
- 少量の水で溶かしてスポイトで与える
- ウエットフードにまぶす
- 薬用の薬を飲ませるゼリーに混ぜる
粉薬は消化がよく、効き目が出やすい利点があります。
粉そのものにキツイ味が無ければ、フードなど好物にまぜても大丈夫ですが、苦味が強い薬をまぶした場合は、好物自体を食べなくなる恐れがあります。
なので、まず飼い主さんが苦いかどうかを確認して正しい方法で与えるようにしましょう。
錠剤・カプセル
まずは、両手で上下の顎を押さえ、上顎を持ち、少し上に持ち上げます。(この時、犬の上唇を歯の上に乗せるようにすると、噛み付かれる可能性を減らすことができます。)
その状態で、もう片方の指で口を開け、錠剤を喉の奥に入れ込んでください。
犬の口を閉じさせたら、マズル(鼻口部)を上に向け、喉元を上下に優しく撫でてあげましょう。
「ごくり」と飲み込んだら薬を飲み込んだサインです。
鼻に息を吹きかけるとびっくりして飲み込む場合もあります!
その他の方法
- 好物のフードに混ぜる
- 犬用服薬ゼリーに混ぜる
- 犬用オブラートに包む
- 投薬用おやつに入れる
- ヨーグルト・チーズ・練乳・ウエットフードに混ぜる
愛犬が錠剤・カプセルを飲まない場合は、いつものフードなど好物に埋め込むのが効果的です。
その際は、一口で飲み込めるサイズにすることがポイント!苦味を知ってしまったら、苦手意識を植え付けるだけになるからです。
液体(シロップ)
まずは、マズル(鼻口部)を上向きにして口を開かせます。
スポイトやシリンジ(注射器の筒)に薬を入れて飲ませます。
犬歯の後ろにある隙間に差し込み、少しずつ犬に飲ませます。
上記の手順で流し入れたら、薬液が喉を通りやすくなるよう、しばらくの間マズル(鼻口部)を少しだけ上向きにします。
直角に上げすぎると犬がむせてしまいますので、「少しだけ上向き」がポイントです!
犬に薬を飲ませる時のポイント
無理強いしない
愛犬に無理矢理薬を飲ませることはやめましょう。口を開けた時に指を噛まれる危険性もあります。
飼い主さんはリラックスする。イライラしない
飼い主さんが気合が入りすぎていたり、ばたついてしまっては薬を飲ませるという目的を達成できません。
飼い主さんの感情を感じ取り、愛犬が不安になってしまいます。
なるべくリラックスして薬を飲ませましょう。
薬を飲めたらご褒美
愛犬が薬を飲んでくれたら嬉しいですよね!そんな時は、とっても嫌で苦痛なことに耐えてくれたのですから、惜しまずに褒めてあげてください!(^^)
「お薬頑張ったね~」と言葉で褒め、、好物のおやつやフードを少量あたえましょう!
ポイントやコツ
最初に薬を入れていないものを与える
おやつやゼリーなどは、まずは最初に薬を仕込んでいないおやつを1つ与えます。
愛犬におねだりされたら、今度は薬が入ったものを与えます。そうすれば、警戒されずに飲ませることが出来ます!
普段から口周りや口を触る練習をしておく
口周りを触っても嫌がらない練習をしておくと、愛犬に薬を飲ませるのがぐっと楽に成ります!
歯磨きもしやすくなり、メリットがたくさん!褒めながら練習しましょう(^^♪
まとめ
いかがでしたか?
愛犬に薬を飲ませることに悩ませれている飼い主さんは少なくありません。
服薬を上手にすると愛犬への負担も減らすことが出来ます!
薬を飲んでくれない犬は、いろんな方法にチャレンジしてみましょう。
それでも愛犬が薬を飲んでくれない時は、動物病院で獣医師に相談しましょう。
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