2021.11.23 |
犬も風邪を引く?もし引いたらどうしたらいい?
こんにちは!トリマーの黒岩です(^^)
私たち人間は、寒さや雨にぬれたりなどで、風邪を引いたりしますよね。
では、犬は胴なのでしょうか?風邪を引くのでしょうか?
もし引いたら、どうしたら良いのでしょうか?詳しく説明したいと思います!
犬の風邪って何??
犬に「風邪」という病名はありません。
人間の風邪と似た疾患を犬の場合は「呼吸器疾患」と呼びます。
別名で「ケンネルコフ」や「伝染性気管支炎」ともいいます。
犬の風邪は人間にうつるの?
犬風邪と呼ばれる「ケンネルコフ」の原因はうウイルスや細菌による感染です。
赤ちゃんなどがいるご家庭は、うつらないか心配ですよね(><)
でも、犬の風邪は人間にはうつらないので安心してください!
反対に飼い主さんの風邪が犬にうつることは無いの?という質問は、基本的に人間の風邪は犬にはうつらないと考えてよいでしょう!
ただし!!
「人獣共通感染症」といって、人間も動物も共通してかかる病気もあるので、風邪はうつることがなくても、注意が必要です。
これは風邪?犬の症状
嘔吐
「犬はよく吐くものだから」という認識でいてしまうと、いつものことだと気付かず風邪の症状を見逃してしまう場合が多々あります。
風邪のウイルスが体内に侵入して嘔吐している可能性があります。
普段と変わった食べ物を与えていないのに嘔吐を繰り返している時は、風邪の症状と捉えてください。
震え
犬が震える原因には様々なものがあります。
よくある原因は寒さですが、寒さが高じて風邪をひいていることも。室温を適温に保っている、犬用の服を着せているなどきちんと暖かくしていても震えが続いている時は、風邪を疑ってみてください。
咳
人間と同じく犬も体内にウイルスなどの異物が入ってくると、咳やくしゃみをして体外に排出しようとします。
室内を定期的に掃除してハウスダストを取り除き埃っぽくもないのに咳を繰り返しているときは、風邪をひいていると考えるのが自然です。
特に「ケッケッ」と言った乾いた咳は、風邪を疑いましょう。
鼻水
犬の鼻水が垂れるほど出ていたり、連日くしゃみをして鼻水を飛ばすような様子が見られるときは気をつけてください。
風邪をひいているかもしれません。犬の鼻水が黄色かったり、ベタベタしたりという症状も風邪の際に見られます。
通常時から犬の鼻は濡れており少しずつ鼻水も出ていますので、毎日の鼻水の変化を健康のバロメーターとして観察してあげるとよいでしょう。
発熱
犬も熱が出ると、人間と同じように元気がなくなるものです。
発熱していると急に動きが鈍くなったり、いつもは欲しがるおやつをまったく欲しがらなくなったり、行動が変わってきます。
行動に変化が見られる時には念のため検温をしましょう。発熱が見られると風邪の可能性があります。
犬の風邪における原因はなに?
他の犬からの感染
お散歩中やドッグランなど、あらゆる場面で他の犬と接触することがあります。
他の犬が風邪をひいている場合、自分の犬にも感染する可能性があります。
逆もあり、自分の犬が風邪をひいていると、他の犬にうつしてしまうこともあるので注意しましょう。
室内ウイルス
室内の換気が行われない状態が長く続けば、ウイルスが室内に滞留することになります。
風邪の原因となる病原体は飛沫感染と呼ばれるくしゃみなどで空中にばらまかれ、その病原体を吸い込むことで広がります。
定期的な換気を行わないと病原体を室外に追い出せず、風邪をひいてしまうこともあるのです。
気管への負担
呼吸器が弱っていると風邪をひきやすくなります。
もともと呼吸器の弱い犬だけでなく、お散歩の時に引っ張り癖がある犬にも要注意です。
首輪で首が圧迫され、気管に負担がかかるのです。また無駄吠えなども気管への負担になります。しつけを心掛けましょう。
温度変化による免疫力低下
犬も人間と同じで、急激な温度変化でストレスを感じます。
ストレスを感じると免疫力が低下し、風邪をひいてしまうことがあるのです。
外が寒い時のお散歩が終わり暖房の効いている部屋に入る、夏のお散歩が終わり冷房の効いている部屋に戻るといった状況は温度差が大きいので、室温調整をしてあげましょう。
空気の乾燥
どうしても冬は空気が乾燥しており、ウイルスに感染しやすくなります。
空気が乾燥すると呼吸器系の粘膜が弱ってしまい、風邪などのウイルスが体内に侵入しやすくなるのです。
1年の中で最も空気が乾燥する冬は、犬も風邪をひきやすい時期です。気をつけて見てあげましょう。
犬の風邪は予防可能?!早期発見もできる?
人間のように手洗いやうがい、マスクという方法では、犬は風邪の予防はできません。
ですが、愛犬がいつも心身ともに健康でいられるように飼い主さんが気遣ってあげることは、風邪を予防するために大きく役立つでしょう!
なお、ケンネルコフの原因のひとつである犬パラインフルエンザと犬アデノウイルスⅡ型に関しては、5~9種混合ワクチン(※製薬会社により異なる)による予防が可能です。
愛犬の風邪を早期発見するために、日ごろから愛犬の食欲や活動量などをよく把握しておくことが大切です。
愛犬の異変に気付き、さらに愛犬の元気や食欲がなくなっているようであれば、早めに動物病院を受診しましょ
まとめ
いかがでしたか?
犬は風邪という病名は存在しません。風邪に似た症状、呼吸器疾患ということがわかりましたね。
犬風邪になってしまったのかな?と思ったら症状が当てはまるか確認してみましょう。
元気がなくなったり、いつもは欲しがるおやつなどを欲しがらない。などもヒントになるので、日ごろの愛犬の観察が大切です!
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