2018.09.28 | コラム
トリミングに行くペースはどのくらいの頻度が一番良いのか?

トリミングに初めてワンちゃんを家族に迎えてから来られたトリミングデビューのお客様から、
『トリミングに出すペースはどのくらいが普通ですか?』とよく聞かれることがあります。
トリミングに行ってから、次のトリミングに出すペースってどのくらいの頻度が理想なのか気になりますよね☆
今日は、『トリミングに行くペースはどのくらいの頻度が理想か?』について、
色んな犬種の子を毎日カットしているトリマー 目線でお話しようかと思います。
トリミングに行くペースは決めるべき??
今はネット上から多くの情報を取得できる時代ですので、徐々に飼い主様の愛犬に対する知識が豊かになって来ていますから、
昔のように、
『毛玉が酷くなってどうしようもなくなったからトリミングに行こう』
『体臭が酷くなったからトリミングに行こう』
と、半年に1回や、年に1回だけトリミングに出すという飼い主さまは、お客様を見ていても非常に少なくなってきていますね。
その中でも、一番トリミングペースの早いお客様では、2週間に1回の来店頻度の方もいらっしゃいますし、
一番トリミングペースの空いているお客様でも、1ヶ月に1回のトリミング〜2ヶ月に1回のトリミングと言った来店頻度の方が多い傾向にあります。
昔なら、家でシャンプーして、毛が伸びたらトリミングに行こう!や毛玉が酷くなったからトリミングに行こう!という飼い主さまが多かったのに、
では、なぜここ数年で、多くの飼い主様が定期的にトリミングに出すようになったのでしょうか?
トリミングサロンの役割
そもそもトリミングというのは、『シャンプーして綺麗にする』や『可愛くカットする』という目的だけではなく、
最近では、『定期的な健康管理と病気の早期発見』という役割が強くなってきています。
トリミングの施術では、必ず『シャンプー』という工程を行います。
全身を被毛で覆われている犬種の場合、被毛で隠れてしまって、皮膚の状態や体に起こっている異変に気づき難く、見落としてしまうこともありますよね。
トリミングのシャンプー後は、全身の被毛が濡れているので、皮膚の状態などが良く見えるだけでなく、
トリマー というのは、このシャンプーと、乾かすドライイングの工程時や、カットをして仕上げる工程時に、ワンちゃんの全身を隈なく、何度も触る唯一の職業です。
ワンちゃんの体を触る点では、動物病院の定期検診よりもはるかに隈なく触るため、なかなか気づき難い色んな症状にいち早く発見できるんですね〜
動物病院とトリミングサロンの密接な役割の違い
動物病院の先生
動物病院の先生は、『すでに』異常として現れた『症状』に対する具体的な『検査』をして、『治療』するのが仕事で、
トリミングサロンのトリマー
トリミングサロンのトリマー は、まだ異常として『気づいていない』症状を『いち早く発見』し、動物病院の診察を飼い主様に『促す』というのが仕事ということですね!
トリミングの役割を再認識した過去の出来事
ドッグアシルでは、トリマーとしての役割に責任を持ち、トリミングに来た子の状態を部分ごとに細かく分けて、健康チェック項目を明確にしています。
また、施術中にチェックした項目は、飼い主様に毎回お伝えしておりますが、
過去にトリミングサロンの役割を再認識させられた出来事がありました。
犬種は、トイプードルで1ヶ月に1回のペースでご来店されるお客様で、いつものように施術していると、
後ろ足首に『シコリ』が出来ていました。
これは、1ヶ月前には無かったシコリでした。
シコリを1つとってもその原因というのは色々あって、ダックスやトイプードルなどによくある症状で言うと、
シコリの原因
脂肪の塊
老廃物の塊
ガン細胞
などがあります。
多くの場合、歳をとった老犬の子や、太っている子の場合は、動物病院で診察を受けても、脂肪の塊や老廃物の塊などと言われて、そこまで気にする必要はない!と言われる場合があります。
今回、シコリが見つかったトイプードルの子は、ちょうど1週間前に動物病院の『定期健康診断』に行って、『異常なし』と言われたそうですが、
1ヶ月前には無かったものが、急に大きくシコリとして現れているので、再度動物病院に検診を勧めました。
結果、そのシコリは精密検査したところ、『ガン細胞の塊』で、あと1週間気づくのが遅かったら、もう足を切除するしか無かったと言うことで、すぐに手術で取り除くことになったと後日連絡をいただきました。
背中のように平坦であれば、もしもシコリがあればすぐに気づきますが、足などのの凹凸がある部分で、なおかつ全身を被毛で覆われていると、『目視』で発見するのは難しいため、動物病院の先生でも、今回のように見落としてしまうことがありますよね。
だからこそ、一番ワンちゃんの全身を触ったり、見たりしている私たちトリマー が、『まだ気づいていない症状やSOS』にいち早く気づいてあげる責任があると改めて感じた出来事でした。
健康管理をトリマーの役割だと認識して、取り組んでいるトリミングサロンでは、今回のような事例を良く聞きますし、このような理由から、トリミングサロンに定期的に行くと言うのは、『愛犬の日々の健康管理』という目的が強くなってきているんですね。
定期的なトリミングを勧める理由
他にも、トリミングに定期的に出した方が良い理由が2つあります。
トリミング慣れしていない子は危険
子犬の頃から定期的なトリミングに出さず、成犬になってから『お正月だからトリミングに出そう!』などの理由で、年に数回程度のトリミングの場合、『トリミング慣れしていない』ことが多いです。
シャンプーの『水』を嫌がったり、ドライヤーの『風』や、ハサミやブラシなどのトリミング道具に慣れていない状況で、いきなりトリミングに連れて来られると、
極度に嫌がったり、暴れてしまう子がほとんどです。
トリミングテーブルの上で、ジッとしていることに慣れていない子は、トリミング台から飛び降りようとする子もいます。
また、慣れない場所で、慣れないことをされる緊張のせいで、『ずっとギャンギャン鳴いて』いたり、『噛み付いてしまったり』『ヨダレ』が増え、目が『充血』する症状がでる子もいます。
このようなトリミング慣れしていない子は、ハサミやバリカンなどの刃物を使って施術していますし、危険が隣合わせの仕事ですので、トリミングを受け入れた後でも、様子を見て『トリミングをお断り』するトリミングサロンも多くあります。
家で洗うのが大変になったからといって、トリミングに出したくても、トリミングに慣れていないせいで、どのサロンに行っても断られてしまった、、、なんてことも良くある話です。
自分の愛犬がそんなことにならないためにも、子犬の頃から、定期的にトリミングに連れていくことで、トリミングに慣れさせておくことが大事ですよ〜!!
毛玉を放置してたらトリミング嫌いになるかも。
トイプードルやビションフリーぜなどのカット犬種は、どうしても毛玉になりやすい犬種です。
飼い主様の中で、定期的にトリミングに出さずに、『毛玉』が酷くなったからトリミングに出す!と言う期間のあいたサイクルでトリミングに出していると、
毎回トリミングに行くと、毛玉が酷くて『痛い』思いをし、それがトラウマになって『トリミング嫌い』になってしまう子もいます。
初めのうちは、お利口さんにトリミングが出来ていたのに、ある時から、『トリミング中怒るようになった』『トリミング中に噛み付くようになった』と、行っているトリミングサロンから言われてしまうかもしれません。
今行っているトリミングサロンのトリマー の『犬の扱い方が悪い』や『技術がない』ということではなく、『毛玉が出来てからトリミングに連れていく』といった飼い主様の行為が、『トリミング嫌い』を引き起こす原因になってしまうのはかわいそうですよね。
特にトイプードルやビションフリーゼは、トリミングペースが3ヶ月もあくと、確実に毛玉になっていますし、
1ヶ月に1回のペースでも、毛玉が酷くなる、毛玉の出来やすい子もいます。
日々状態を見て、愛犬にあったトリミングペースを見つけてあげるといいかと思います。
トリマーがオススメするトリミングペース
トリミングに行くペースは、正直なところ『今行っているトリミングサロン』や『ワンちゃんの毛質や体質』によってもそれぞれ変わってきますので、以下のことを基準に判断するといいかと思います。
トリミングサロンの使用シャンプー
トリミングサロンで使用されているシャンプーはサロンごとにまったく違います。
もしも汚れの落ち具合を重視しているサロンや刺激の強いシャンプー剤を使用しているサロンであれば、トリミングペースが例えば2週間に1回などのペースだと、
シャンプーのしすぎが、逆に、肌の乾燥の原因となり、フケや体臭といった症状を誘発してしまうかもしれません。
最近では、人が使っても問題ないくらいの化粧成分を使用し、低刺激のものも多く、色んなメーカーから販売されていますので、
よくネット上で言われているように、『犬は人と違ってシャンプーのし過ぎは良くない!!』と言ったことは都市伝説化してますが、正直今のシャンプーであれば数週間に一回の頻度でシャンプーして皮膚が悪化すると言うことはありませんが(笑)
もしも気になるようであれば、今行っているトリミングサロンに、どんなシャンプーを使っているのかを教えてもらうといいかと思います。
その子の毛質や体質
トイプードルやビションのように毛玉になりやすい子や、ポメラニアンや短毛種に多い皮脂汚れのでやすい子は、ワンちゃんの体質によってそれぞれ変わってきます。
皮脂汚れのでやすい子は、『耳』を見ると、状態が良くわかります。耳の毛がベトつき、湿っているような感じなら、もう皮脂汚れがでているサインです。
皮脂汚れや皮脂の分泌の多い子は、これを餌に雑菌が繁殖しますので、皮膚の炎症やフケ、体臭といった原因となりますので、早めにトリミングに行く方がいいですね。
『基本のペースは、1ヶ月に1回トリミング』を基準にして、
そのペースで、愛犬が『毛玉が出来ているのかどうか?』『皮脂汚れは酷くなるのかどうか?』を見ながら、3週間に1回など、一番愛犬にあったペースを見つけてあげるといいですよ!
特に、
『冬場』は静電気で『毛玉』になりやすい季節です。洋服を着せている子は、期間を短くするか、毛の長さを短くすることがオススメです。
『夏場』は、ムシムシ、ジメジメしている季節です。虫や雑菌が繁殖しやすい時期ですので、皮脂汚れや体臭がでやすい子、皮膚の炎症などがでやすい子は、いつもよりもトリミングペースを短くすることがオススメです。
最後に
いかがでしたか?
今日は『トリミングの最適なペース』についてお話しました。
最後に余談ですが、皮膚の乾燥が酷い場合、トリミングに出しただけでは、皮膚の保湿を高めることは出来ません。
皮膚の水分量を整えるために、専用のパックやメニューがトリミングサロンではサービス提供していますので、気になる時は、今行っているトリミングサロンの担当トリマーに相談すると良いですよ〜☆

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