ペットホテルの利用率の高い時期は、やはり春休みや夏休み、冬休みに集中しますね。

あと少しでイベントの多い年末もやって来ますからペットホテルを利用される方も多いと思います。

中には、長期連休を利用して、海外旅行に行くお客様も多いと思いますが、その際に愛犬のいるご家庭だと、愛犬をペットホテルに長期間預けても大丈夫なのか？がやっぱり心配ですよね。

今日は、ペットホテルの長期預け入れについてお話しようかと思います。

ペットホテルの長期預け入れは可能か？

これは、ペットホテルサービスを提供している店舗や動物病院によっても様々です。

店舗によっては、既にトリミングや当日預かりなど、店舗を利用している子以外は『ペットホテルのお預かりをしていない』というところもあります。

また逆に、初めて利用の方でも制限なく、長期のペットホテル利用の場合には、宿泊料割引を行なっている店舗もあります。

なぜ初めてのペットホテルを断るのか？

ペットホテルは、いつもご自宅で過ごしている環境とは違う空間で、慣れたご自宅の匂いもありません。他のワンちゃんも多くいる環境は、ワンちゃんによってはストレスを感じ、ご飯を食べなくなったり、体調を崩してしまう子もいます。

一日のお預けならまだしも、もしも長期間の預かり中にご飯を全く食べないというのは、健康状態にも大きく関係してきますし、そこまでストレスが溜まっている環境で、ずっといるというのは、やはり心配ですよね。

また、ご旅行などでペットホテルを利用されるお客様が多くいらっしゃいますので、万が一体調の変化や事故が起きた場合に、すぐに飼い主様と連絡が取れない場合もありますので、ペットホテルを提供している店舗は、『いつも来店して、既に店舗の環境やスタッフに慣れていて、その子の性格もわかっている』子以外は、ペットホテルのお預かりを受付していないというのが主な理由です。

長期ペットホテルの種類と特徴

長期ペットホテルといっても、いくつかの種類があります。

トリミングサロン 

トリミングサロンやペットショップでもペットホテルのサービスを提供しているところは多いです。

もしもいつも通っているトリミングサロンがあるなら、やっぱりいつも行っていて慣れた環境や、仲の良いお友達、よく可愛がってくれる慣れたスタッフがいる環境は、ワンちゃんにとっても第二のご自宅のように、ストレスの少ない安心できる環境ですね。

また、トリミングサロンは、デパートなどに入っている大手ペットショップや動物病院よりも、サービスが充実しているところもあり、

例えば、朝晩のお散歩や室内ドッグラン併設で日中は自由に走り回って遊べたり、ペットホテル中の様子を写真に撮ってスマホに送ってくれたり、２４時間スタッフ常駐のところもありますね。

動物病院

動物病院は何と言っても、獣医師がいる！というところが最大の安心ポイントです。万が一事故や体調悪化などがあっても安心ですよね。

ただ、多くの動物病院は、トリミングサロンやペットショップのように『サービス業』としてペットホテルを提供しているわけではありませんので、ペットに対する姿勢は異なります。

そのため、動物病院で手術後や施術、検査入院のために用意された『ゲージ内』をペットホテルとして利用している場合が多く、隔離、安静な空間は、誰かスタッフが終日寄り添っているということも少ないです。

もしも、淋しがり屋な性格で、スタッフが遊んでくれる環境でないと、ストレスを感じ、ご飯を食べなくなったりするという子はオススメできません。

ペットホテル専門店

各主要空港の近くには、長期旅行客向けの、ペットホテル専門施設があるのをご存知ですか？

中には、空港内にペットホテル施設が併設されている空港もあります。

旅行に出発する直前まで一緒にいられて、帰ってきた時もすぐに愛犬に会えるのがやっぱり嬉しいところですよね！

ただ、多くの場合、旅行の時にしか利用しないと思いますので、愛犬に撮って『初めての環境』『たまにしか行かない慣れていない環境』ということです。

スタッフもどんな方々なのか、どんなお世話をしているのかわかりませんから、可哀想な思いをしないように、事前に見に行くといいです。

ペットショップ

ペットショップでもペットホテルのサービスを提供しているところがあります。ただ、生体販売をしているところは、そのゲージを利用し、終日ゲージ内でのお預かりというところも多いです。

お散歩に行ったり、ドッグランで走り回って遊べる環境が好きな性格の子は、そんなサービスをやっているのかを事前に確認するといいでしょう。

長期ペットホテルの選び方

長期ペットホテルは、何かトラブルがあってもすぐに行けない場合も多いですし、愛犬の体調の変化やご飯の食いつきなど、色んなストレスがあります。

長期ペットホテルを利用する場合は、どんなところに預けたら良いのかのポイント

１、愛犬の性格

日常的に、ご飯の食いつきが悪い。ちょっとした変化で下痢など体調を崩しやすい。慣れない環境だとブルブル震えてしまったり、他の犬が苦手。

こんな性格の子も多いですよね。

もしも環境の変化で体調を崩してしまいがちだったり、日常的にご飯の食いつきが良くない子は、トリミングなどで既にそこの環境やスタッフに慣れているところにペットホテルを頼むのが良いでしょう。

もしも他の犬が苦手でブルブル震えてしまったり、尻込みしてしまう子は、ドッグランなどで他の子と触れ合う環境の無い、動物病院やペットショップなどの終日ゲージ預かりのペットホテルを利用するのがオススメです。

ご自宅で良く走り回っていたり、大型犬など、運動量の多い子は、ドッグラン併設のところや、お散歩などのサービスを提供しているところがオススメです。

このように、愛犬の性格に合ったペットホテルを利用するのが一番大事なことです。

２、保証やサポートはしっかりしているか？

長期ペットホテルだと、預かり中に体調を崩す場合もあるかもしれません。

その際に、海外旅行などすぐに迎えに行けない場合には、かかりつけの動物病院を受診してくれるのか？もしも店舗側の過失で脱走や死亡などの事故が起こってしまった場合には、どんな保証をしてくれるのか？保険などには加入しているのか？を事前に確認することをオススメいたします。

中には、店舗側の過失でも保険等にも入ってなく、経営状況も良く無いため、『保証できない』というところも実在しています。

何も無いことが一番ですが、万が一の時のために、事前に確認することが大切です。

３、スタッフの人柄

どんなに施設が新しく綺麗だったり、どんなにホームページに書かれているサービスが魅力的だったとしても、そこで働いているスタッフの人柄がそれに比例しているとは限りません。

っというのも、店舗によってはアルバイトばかりのところもあります。

ワンちゃんに対する愛情もそれぞれです。

もちろん、愛情いっぱい可愛がってもらえるところに越したことがありません。

当店にきたお客様から、以前ペットホテルに預けた店舗のこんな話を聞いたことがあります。

ペットホテルの予定していた宿泊期間よりも早くその店舗から電話が来て、

電話に出ると、『ご飯も食べないし、怒ってしまって触ることもできない』もう手に負えないからこれ以上預かりはできない。迎えに来て欲しい』

そう言われたそうです。

仕方なく旅行を途中で切り上げて迎えに行くと、狭いゲージの中の片隅で、体には自分の排便や排尿がこびりつき、ブルブルと震えていて、

飼い主さんが声をかけても全く気づか無いほどだったそうです。

実際に当店で預かった際、聞いていた話とは全く違い、元気で人にも犬にも懐っこく自分から挨拶しに行くとっても良い子でしたし、ご飯もモリモリ食べるいたって普通の子でした。

前の店舗でペットホテル中になぜそうなったかはわかりませんが、やはりスタッフも世の中には色んな人がいるということですよね。

愛情を持ってお世話したり、排便排尿などの掃除も小まめにやってくれるところもあれば、全く預かり中に世話をせず放置というところがあることには驚きですが、実際にそういうところがあるのも事実です。

愛犬にそんな可哀想な時間を過ごさせないように、飼い主さまが実際に利用しようとしている店舗に事前見学に行くと良いと思います。

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