トリミングサロンのシャンプー方法と自宅シャンプー方法の豆知識

泡シャンプーの方法

トリミングサロンのシャンプーの方法が昔と変わってきているって知ってましたか?

 

今日は、ドッグアシルでもおこなっているトリミングサロンのシャンプーの方法についてご紹介します。

 

ご自宅でシャンプーされる時にも役立つ豆知識もご紹介しますので、トリミングサロンを選ぶ時や、ご自宅でシャンプーされる時に、ぜひ参考にしてみてください。

 

それでは、いってみましょう☆

 

 

 

 

トリミングサロンのシャンプー剤について

 

 

トリミングサロンで使っている犬用シャンプーは、どのメーカーも『原液』で提供されています。

 

 

トリミングサロンでは、このシャンプーの原液を、『水で希釈』して、犬の皮膚に合った適度な濃度に調整して使用しています。

 

 

原液ということは、そのまま使用してしまうと、濃度が濃すぎるため、ワンちゃんの皮膚を傷めてしまったり、皮膚のバリアの役割をしている必要な油分までを洗い流してしまうため、フケや乾燥の原因となってしまうことも。。

 

 

 

ポイント① 自宅でトリミングサロン業務用シャンプーは注意が必要!

 

 

最近では、インターネット通販で、トリミングサロンが使っている業務用シャンプーを、一般の方でも簡単に入手することができるようになりました。

 

 

もちろん、こだわりのある犬用シャンプーメーカーの中には、良質な皮膚被毛への効果を与える反面、一般の方では、扱い方が難しかったり、サロンの質を維持するために、トリミングサロンへの直接卸販売しかせず、通販サイトなどの一般市場には流通させないメーカーも多く存在します。

 

 

なので、一般的に通販サイトでも気軽に手に入れられる商品は、トリミングサロン で実際に使われているものであっても、卸会社を通して、世間一般的に流通させているシャンプーになるため、こだわりのあるトリミングサロン では、一般的に流通してしまったシャンプーを使用しているところは、実は少なく、本当の業務用のシャンプー剤を施術で使用しています。

 

 

トリミングサロンでは、お客様の大切なワンちゃんをお預かりしていますので、皮膚トラブルなどが起きないものであり、仕上がりの効果の高いものを求めて世の中にある多くのメーカーの中から厳選と検討をしています。

 

 

そのため、一般的に業務用と言われる犬用のシャンプー剤は、使われている原材料にまでこだわり抜いたシャンプー剤を、各メーカーが研究、販売しています。

 

 

『ヒューマンレベル』と言う言葉を最近よく耳にしますが、人が使っても安心できる材料だけで作られたもの!という商品が、ペット業界に普及しているところからも、各メーカーがこだわりをもった商品開発をしていることがよくわかりますね。

 

 

また、業務用シャンプーは、一般的に安価で売られている犬用シャンプーのような、界面活性剤や石油系の原材料が含まれていないシャンプーと言うのが一般的で、品質にも安心できて良い商品が豊富です。

 

 

そのため、ご自宅用として犬用シャンプーを探している方も、トリミングサロンで実際に使用されている業務用シャンプーをネット検索しているという方も多いですね。

 

 

ただし、業務用の犬用シャンプーは、ご自宅で扱う上で、注意が必要です!

 

 

 

希釈について、

 

 

業務用シャンプーは、はじめに話したように、必ず『希釈』が必要です。

 

 

適度な希釈量がわからなくて、そのまま原液や濃度の高いまま使用してしまうと、愛犬の皮膚を傷めてしまうなどの皮膚トラブルの原因になったり、

 

 

洗い流す際に、シャンプー剤がしっかり流しきれず、これもまた皮膚トラブルの原因になります。

 

 

シャンプーの希釈は、シャンプー剤の濃度が濃すぎても上記のようなトラブルの原因となり良くないし、

 

薄すぎても、汚れやベトつきが落ちなくて良くない。

 

 

希釈の必要なシャンプー剤は、一般的にこのような扱いづらい部分があるからこそ、業務用ということなんですね!

 

 

 

希釈したシャンプーボトルの保管について、

 

 

トリミングサロンでは、一日にシャンプーする頭数が多いため、希釈して作ったシャンプーボトルは、その日のうちに使い切ってしまいます。

 

 

ご自宅でシャンプーされた場合、希釈したシャンプーボトルの残ってしまった分は、せっかく作ったのにもったいないから、また次回シャンプーするまでに取って置くという方も多いのではないでしょうか?

 

 

しかし、希釈したシャンプーボトルの保管は危険ですよ!

 

 

シャンプー剤は、原液のまま密閉された状態あれば、『腐る』ということはありませんが、希釈した『水』が腐ってしまったり、希釈の際に、カビ菌や雑菌が希釈ボトルの中に侵入し、繁殖してしまうことがあるため、

 

 

ご自宅で業務用シャンプーを使用する場合は、必ず、希釈したシャンプー剤の残りは、その日のうちに捨ててしまい、ボトルを綺麗に洗って乾燥させるようにしましょう。

 

 

 

 

ポイント② シャンプーの希釈の段階でトリミングサロン の個性が出る!

 

 

 

トリミングサロンでは、この希釈の段階でお店の個性が出ています。

 

 

皮膚のベトつきや体臭、汚れ落ちはどうか?

 

洗い流し時のシャンプー剤の泡切れはどうか?

 

皮膚・被毛への刺激や影響はどうか?

 

 

このあたりを踏まえながら、各トリミングサロン では、希釈濃度を独自に調整しています。

 

だから、別のトリミングサロン で、たとえ同じメーカーのシャンプーを使用していても、トリミングサロンによって希釈比(シャンプー原液:水)が異なるため、当然、仕上がりは変わってきます。

 

 

 

ポイント③ シャンプーの洗い方でもトリミングサロンの個性が出る!

 

 

シャンプーと言っても、洗い方は、トリミングサロンによって異なります。

 

この洗い方によっても、シャンプー剤の希釈量をトリミングサロン独自に調整しているんですよ!

 

シャンプー1つとっても、奥が深いんですね。

 

 

 

昔のトリミングサロンで良く施っていたシャンプーの方法

 

 

犬の被毛をシャワーで濡らしたあと、直接希釈したシャンプー剤を全身につけて、『泡だてながらもみ洗いする』シャンプーの方法です。

 

 

トリミングサロンを長く経営している店舗や、経験の長いトリマーさんは、今でもこの方法でシャンプーをしています。

 

 

経験のあるベテラントリマーさんは、この方法でシャンプーしても問題ありませんが、

 

 

経験の浅いトリマーがこの方法でシャンプーすると、希釈濃度によっては泡だちが悪く、汚れを落とすために、過度にゴシゴシ洗ってしまうため、フケや乾燥を招いてしまったり、皮膚を傷つけ、炎症の原因になってしまうことも。。。

 

 

 

最近のトリミングサロンで施われているシャンプーの方法

 

 

最近では、人の皮膚と同じく、ゴシゴシ洗う!という方法は、余分に必要な皮膚の油分を取ってしまったり、傷つけてしまう原因となるため、『泡洗浄』という方法が主流となってきました。

 

 

この泡洗浄の『泡』の作り方も、トリミングサロンによって異なります。

 

 

1、 濃密な泡を作り出す機材を使用して泡を作る方法

 

2、 洗顔ネットを使用して泡を作る方法

 

3、 風呂桶にシャンプー剤を入れ、シャワーの力で泡を作る方法

 

 

泡の密度は、上から順に弱くなってきますが、より密度の高いフワフワのホイップ状の泡で洗った方が、皮膚をゴシゴシ洗わなくても、洗浄力が高く、皮膚への刺激が抑えられます。

 

 

最近のトリミングサロンでは、シャンプー剤の選定だけではなく、この『泡作り』にこだわり、より濃密な泡で、優しく揉み込むように洗っているんですね。

 

 

気になった方は、ぜひ今行っているトリミングサロンのシャンプーの方法を聞いてみてください。

 

 

ご自宅では、上記の2番の『泡の作り方』がオススメです。

 

市販で売られている洗顔用のネットを使い、風呂桶の中でしっかりと泡だててから、その泡で、愛犬の全身を揉み洗いするようにシャンプーするといいですよ☆

 

 

 

ご自宅でも『泡』をしっかり作って洗う方法のメリット

 

 

ご自宅での愛犬のシャンプーでも、『泡』で洗う方法がオススメです。

 

 

シャンプー剤の洗い残し防止

 

 

トリマーではない一般の方が、ご自宅で愛犬のシャンプーをする際、1番の問題は、『シャンプー剤の洗い残し』です。

 

 

シャンプー剤が流しきれずに、皮膚被毛に残っていると、フケや痒がり、皮膚の炎症といったトラブルの原因となる事はもうお話しましたね。

 

 

でも、どこまで流せば、しっかり洗い流されているかがわからない!

 

 

これは、よくお客様からも相談を受ける事です。

 

 

希釈の必要のない、一般的に市販で売られている犬用シャンプーは、そのままつけて洗うことができて、初めてでも扱いやすいですが、

 

その反面、粘度が高く、シャンプー剤の洗い残しがおきやすいんですね。

 

 

そこで、しっかり泡を作って洗うことで、泡切れがよく、シャワーで簡単に洗い流すことができるため、初めての方でも失敗せず、綺麗に洗い流すことができますよ。

 

 

 

皮膚被毛を傷つけずに洗浄力が高められる

 

 

ゴシゴシ洗いすぎると、皮膚の乾燥やフケの原因となってしまう。。。

 

 

でも、優しく洗ったら、体臭や汚れが全然とれなかった。。。

 

 

これもよく相談を受けることですが、シャンプーの丁度いい加減が難しいですよね。

 

 

そこで、『泡』で洗う方法がオススメです!

 

 

密度が高い泡は、細かいところまで届いて、汚れを浮かせてくれますので、無理にゴシゴシ洗わなくても、綺麗に洗うことができます。

 

 

 

泡洗浄で汚れがとれているかを判断するポイント

 

 

よくトリミングサロンから、『ベトつき』があったとか『汚れ』がひどかったと言われた事はありませんか?

 

 

でも、ベトつきや汚れと言われても、よくわかりませんよね。

 

 

ご自宅で泡でのシャンプーをすると、愛犬の『ベトつき』や『汚れ』が実はよくわかります!

 

 

泡で洗うメリットはここにもあるんですね。

 

 

通常、特に汚れが酷くない場合は、泡で洗っている最中に、泡がなくなる事はありません。

 

 

でも、『ベトつき』や『皮脂汚れ』が多い場合は、この『泡』が消えてしまいます!

 

 

もしも、シャンプーしている最中に、どんどん泡が消えていってしまうようだと、皮脂汚れが多いので、一度洗い流した後に、もう一度シャンプーしてみてください。

 

 

この泡の無くなり具合は、汚れの状態判別にとてもわかりやすい指標になりますので、ぜひシャンプーをする際の参考にしてみてください。

 

 

最後に

 

 

いかがでしたか?

 

シャンプーの方法でも、奥が深いんですね〜

 

 

トリミングサロンでは、より綺麗に、より安全に施術するために、日々、各社メーカーから新しく生まれてくるシャンプーの選定から、そのシャンプーの希釈、シャンプーの仕方まで、時代と共に新しく変化していっているんですね。

 

 

これが、各店舗、トリミングサロン の個性になっていますので、ぜひこれからトリミングサロンを選ぶ時は、今回のシャンプーの話を思い出しながら利用してみると、もっとトリミングサロン の利用が楽しくなりますよ☆