2018.10.25 | コラム
愛犬の涙ヤケの原因と対策、実はココにあった!!

トリミングに来るお客様からの相談で、愛犬の涙ヤケに関する相談をよくいただきます。
なぜ涙ヤケになりやすい子と、まったく平気な子がいるのでしょうか?
今日は、愛犬の涙やけについてのコラムです。
実は!!涙ヤケといっても、その原因と対策は、症状によって異なっています。もしも愛犬の涙ヤケが気になっているなら、今日の記事を参考にしてみてください。
contents
涙ヤケとは?
涙ヤケとは、目の周りが『涙』で濡れている状態が続き、被毛が赤褐色に変色することを言います。
なぜ赤褐色に変色してしまうのでしょうか?
実は、涙の成分は、ほとんど『水』でできています。つまり、涙自体に色を変色させる成分や機能があるわけではありません。
ではなぜ涙の出やすい子は、涙ヤケになってしまうのでしょうか?
涙ヤケになる原因
涙ヤケが起こる主な原因は2つが考えられます。
紫外線による涙ヤケ
晴れた日はお散歩日和ですよね☆そんな気持ちの良い太陽の光に含まれる『紫外線』が被毛を変色させる原因と言われています。
車のヘッドライトの黄ばみも、この紫外線が変色させる原因と言われていますよね!
太陽の光は、すごいパワーがあるんですね〜!
雑菌や細菌による涙ヤケ
涙が流れ、湿った目周辺の被毛は、雑菌や細菌が好む環境です。居心地が良く、どんどん増殖するんですね。
この雑菌や細菌が被毛を変色させる原因とも言われています。
雑菌や細菌の繁殖によって起こる被毛の変色は、涙ヤケだけではなく、良く起こる部位は、『口周り』、『足先』や『校門・陰部周辺』があります。
白色に近い被毛の子は、特に変色が目立ちやすいので、もしも愛犬の被毛が変色しているところがあれば、ヨダレ等で被毛が湿った状態が続いていないかみて見てください。
特に、ワンちゃんが自分の足をペロペロ舐める癖がある子は、足先が自分のヨダレで濡れた状態が続きます。
この湿った環境も、雑菌や細菌が好む環境となり、繁殖することで、指の間が赤く炎症する『指間炎』を引き起こしたり、赤褐色に被毛を変色させてしまうんですね!
涙ヤケの改善には『涙の正常化』
涙やけの主な原因は、上記で書いたように『紫外線』や『雑菌の増殖』が主な原因ですが、
涙ヤケを改善するためには、涙の量を減らし、被毛が乾燥した清潔な状態になれば、涙ヤケにはならないと言うことですね!
では、涙の量を減らすためにはどうすれば良いのでしょうか?
実は、涙が出る理由はいくつかあるって知っていましたか?
涙が出やすい子の主な原因
涙ヤケの先天的な要因
外的な刺激(ホコリやアレルゲンなど)から目を守るため、『涙腺』と言うところで涙が作られ、正常な状態だと、外に涙が溢れ出る前に、余分なものは、『鼻涙菅』などを通って鼻に抜けていきます。
ご自宅の水道をイメージするとわかりやすいと思います。
水道管を通って水が流れていますが、途中でどこかに溢れでてしまったら、家中水浸しになってしまいますよね。
涙も正常だと、水道管のように『菅』を通って溢れでることなく排出されます。
しかし、以下のような生まれつきの先天的要因で、涙が外へと溢れ出てしまいます。
涙の作られる量が多い。
鼻涙菅などの『菅』が細すぎたり、途中でつまりやすい。
ホコリなどに敏感。
アレルギーなどを持っている。
これらの先天的要因から、涙の分泌量が過剰になったり、正常な涙の排出ができないことで、外に溢れ出てしまいます。
涙ヤケの後天的な要因
後天的というのは、生まれつき持っている体質ではなくて、日々の生活習慣が関係している場合です。
特に良く言われる後天的な要因は、『フード』が関係していると言われます。
つまり、いつも食べているものが、涙ヤケを引き起こしている!と言うことです。
実際に、フードを変えたことで、涙が正常になり、涙ヤケが消えたと言う事例も多くあります。
涙ヤケは、涙で毛が濡れた状態に、紫外線や細菌増殖によって被毛が赤褐色化することです。
涙の分泌が正常になり、毛が濡れなくなると、涙ヤケは防げ、またすでに赤褐色になった被毛も、トリミングのたびに徐々にカットして生え変わりますので、涙ヤケが消えていくという流れですね!
では、なぜフードが原因となるのでしょうか?
ドッグフードは、使用される材料が、法律では規制されていませんし、食品衛生法も、ドッグフードなどのペット食品は適用されません。
そのため、『人』が食べる目的なら、絶対に使用しない食材をカサ増しのために使用したり、安価に製造したり、彩を良くして美味しそうに見せるために、『添加物』を多く含んでいるものもあります。
この添加物が体内に蓄積すると、皮膚トラブルを起こしたり、涙の通り道である鼻涙菅を詰まらせて、涙ヤケの原因となります。
そのため、フードの素材にこだわって選ぶことで、涙ヤケの改善に繋がるというわけです☆
涙ヤケの予防と対策方法
フードを見直す
フードを選ぶ際に、記載されている品質表示をみて購入されていますか?
ワンちゃんはもともと『肉食』ですので、体も肉食の作りになっています。人は『草食』なので、ワンちゃんも野菜をいっぱい与えたほうが健康的に良さそうと思う方もいますが、ワンちゃんは野菜を分解し、栄養素に変えて吸収する機能は体にはありません。
そのため、肉を多く含んだ素材で作られたものが、栄養吸収においてもワンちゃんに合っています。
品質表記は、作られた素材の中で、使用量の多い順に記載されています。つまり、品質表記が『肉素材』から始まるものがオススメです。
例えば、鳥肉なら鳥肉。鹿肉なら鹿肉と始めに記載されているものです。
鶏肉フードなのに、『トウモロコシ』や『穀類』が始めに記載されているものは、添加物が多く含まれている可能性が高いため、フードを選ぶ際の判断基準になります。
また、色合いや見た目を良くするために、『化学物質』が多く使われているものも避ける方が良いです。
例えば、ジャーキーなどに多い『亜硝酸ナトリウム』は、ジャーキーを美味しく見せるため発色剤として使用されています。
最近だと、ネット上で多くの製品情報が調べられますので、品質表記に記載されていて、気になるものは、ネットで調べると良いですよ☆
サプリメントの利用
乳酸菌など、体の改善を促すサプリメントが多く市販されています。涙ヤケ予防に繋がるサプリメントを利用している方も最近では増えてきています。
ちなみに、ドッグアシルでは、涙線の腫れを抑え、涙の量を少なくする効果のあるオカシも販売していますので、気になる方はお試しください。
清潔な状態を保つ
涙で毛が濡れていると、雑菌などの繁殖に繋がります。
最近では、殺菌効果のある『涙ヤケスプレー』も多く市販されています。コットンにつけて、濡れているところをこまめに洗浄してあげたり、乾かしてあげることが、涙ヤケ対策に効果的です。
ジャーキーやオヤツを控える
オヤツは、ジャーキーなど、添加物を多く含んだものが多いです。もし涙ヤケが酷い子は、オヤツを与えるのを控える方が涙ヤケ予防になります。
最後に
いかがでしたか?涙ヤケといっても奥が深いですよね!
でも、根本からの改善には、やはり体の状態を健康に正常な働きをすること。
フードやオヤツを見直す。または、サプリメントなどの併用で、体内から涙を正常にする対策と、先天的要因や、すでに濡れてしまった毛を清潔に保ってあげる外からの日々のケアで、涙ヤケは改善できますよ☆
ぜひ、参考にしてください。

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