2021.05.03 | コラム
犬のワクチンは必要なの??

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ワクチンについて理解しよう
こんにちは!今回はワクチンについてお話したいと思います!
ワクチン接種のために毎年やたまに行きますよね??なぜ毎年打たなければいけないのでしょうか??
理由がはっきりわかって動物病院に注射をお願いしに行く人は少ないかと思います。
なので今回、なぜ打たなければいけないのか知識を学びましょう!
そもそも犬のワクチンは何種類あるの??
狂犬病ワクチン
日本の法律で毎年接種させることが義務付けられている
厚生労働省が定める狂犬病予防法により、生後3カ月以降のすべての犬に対し、年1回のワクチン接種が義務付けられています。
飼い始めてから30日以内に犬を登録する義務もあるので、それまでに最初の狂犬病ワクチンの接種を済ませておくとよいでしょう。
なぜ狂犬病ワクチンだけが義務付けられているの?
それは狂犬病を発症した場合の致死率がほぼ100%の大変恐ろしい病気だからです。(><)
また、狂犬病を発症した犬に噛まれると犬だけではなく、人間も感染・発症します。そんな恐ろしい病気に愛犬がかからないようにするためにも、狂犬病のワクチンは必ず接種するようにしましょう。
狂犬病ワクチンの接種を怠った場合、20万円以下の罰金を課されることもあります。
コアワクチン
混合ワクチンの1部のジステンパーウイルス感染症・パルボウイルス感染症・アデノウイルス感染症に対する3つのワクチンがコアワクチンです。
一度免疫力を獲得すると、長期間免疫力の維持が出来ます。
ドッグランやペットホテル、ペットサロンなど他の犬も利用する施設では、3種以上の混合ワクチンの接種証明書の提示が求められることがあります。証明書はワクチン接種を受けた動物病院で発行してくれます。
また、おでかけ先で愛犬が体調を崩した場合に、証明書がないと近隣の動物病院で治療を受けられないということもあります。このような事態に対応するためにも、コアワクチンは接種しておくことをおすすめします。
万が一、証明書を紛失した際は、ワクチンを打った動物病院で再発行をしてもらいましょう。
ノンコアワクチン
レプトスピラ・パラインフルエンザ・ボルデテラのように、生活環境やライフスタイルの合わせて必要になるワクチンが、ノンコアワクチンです。
免疫持続期間が短いため、必要な時期に接種が必要です。
ワクチン接種の適正回数・頻度は犬によって異なる
最近の研究では、犬によってワクチンによる免疫のつき方は異なることが分かってきています。
その犬の体質によっては1年も続かなかったり、特定のワクチン効果が全く得られていなかったりすることがあるのです。
一方で、一度の接種で3年以上免疫が持つケースが多いという報告があります。
このように、犬によって免疫のつき方に差があるので、適切なワクチンの接種回数や頻度は全ての犬が一律というわけではないのです。
ワクチン接種のタイミングは?
ワクチンは、できるだけ健康な状態のときに受けさせるのがベストです。
また、狂犬病ワクチン接種と同時に混合ワクチン接種を受けさせることは避け、持病のある犬の場合は、治療を優先して「ワクチンを打たない」という選択肢もあります。直近での治療の有無やワクチン接種歴、以前にワクチンで起きた副作用などがあれば、事前に獣医師に伝え、総合的な判断を仰ぎましょう。
では、いつ打ちに行けばいいの?と疑問をもたれたでしょう。
それは、ワクチンの抗体検査を行うことです!
抗体とは、異物が体内に入った時に、細菌ウイルスとくっついて毒素を中和するなどして病原性を失わせる動きを持つ、免疫の元になるものです。
つまり、抗体検査で現在その犬が持っている抗体の量を知ることが出来れば、それに応じて必要なワクチンだけを、必要な頻度で接種することができるのです。
抗体検査って何??
抗体検査とは、ワクチンを接種することで得られる免疫力の一部を調べる検査です。血液中にある、感染症に対する抗体の数を調べることで、その犬の現在の免疫力を知ることができる血液検査です。
抗体を一定以上持っていれば、免疫力が維持されているので、コアワクチンの追加接種は必要内と判断できます。
逆に、抗体がついていないのであれば、その事実に基づいて対策を行うことができるのです。
取扱のある全国の動物病院で受けることができます。
ワクチン接種当日の注意点
愛犬の体調がよく、元気であることを必ず確かめておきましょう。ワクチン接種を予定していても、当日の体調や機嫌が悪そうであれば、後日に変更するほうが賢明です。
健康な犬であっても、ワクチン接種後には少しぐったりとすることがあります。接種当日は長距離の散歩や激しい運動は避け、疲労回復を優先しましょう。
狂犬病ワクチン接種後の副作用
狂犬病の注射後に体調が悪くなる犬は、個人差がありますが狂犬病予防を含むすべてのワクチンに副作用の恐れがあります。
狂犬病予防ワクチンの副作用の発生率は、混合ワクチンよりも低いとされていますが、万が一に備えて午前中に接種を受けるようにおすすめしています。
狂犬病ワクチンの副作用はどんな症状??
狂犬病ワクチン接種当日〜数日間は、少し元気がなくなることがあります。他にも、
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
などの症状が報告されています。副作用が発現するタイミングとしては、狂犬病ワクチン接種後6時間以内が過半数を占めています。
また稀に、以下のようなアレルギー反応やアナフィラキシー反応が表れることもあります。
- 顔面の腫れ
- 蕁麻疹
- 呼吸困難
- 痙攣
アレルギー反応やアナフィラキシー反応は接種後30分以内に起こる可能性が高いとされていますので、少なくとも接種当日は愛犬と一緒に過ごしてあげてください。
どのような犬に起こりやすい??
1歳未満の子犬と10歳以上の老犬に副作用が出やすい傾向にあります。また、狂犬病予防ワクチンは大型犬にも小型犬にも同じ量を注射するため、小型犬など体重の軽い犬種は副作用が発現しやすい傾向にあります。
狂犬病ワクチンの死亡例はある??
日本全国で見るといくつか報告されています。
接種後に元気がなくグッタリしているのですが、すぐに病院へ行った方がいい?
比較的に、ワクチンの接種後に元気がなくなってしまう事はよくあります。しかし、普段の様子と比べて極端にグッタリしている場合や元気がない状態が続く場合は、接種を受けた動物病院に相談をしましょう。
まとめ
いかがでしたか??狂犬病ワクチン接種は法律で義務付けられているので、病院の医師の指示なしに、勝手に受けさせないようにするのはやめましょう。
受けさせていないことが分かった時点で、20万円以下の罰金の対象となってしまうので、忘れないようにしましょう。
もし忘れてしまったら、動物病院へ相談しましょう。
愛犬のために定期的なワクチン接種をきちんと行い、健康に過ごしましょう!!(^^)

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