2021.09.16 | コラム
犬が脱臼したらどうしたらいいの?!

こんにちは!静岡県浜松市にあるサロンの黒岩です(^^♪
みなさんは犬が脱臼してしまったという経験はありませんか?
犬が脱臼してしまったらどう対処して良いのか、対処方法なども紹介したいと思います。
contents
なぜ犬の骨の関節がずれる脱臼症状が起こるの?
愛犬が足を引きずっていたり、曲げにくそうにしていたら「脱臼」かもしれません。
原因はなに?
高いことろから飛び降りたり、ジャンプしたり、激しく転んだりするなど、関節の可動域をこえた動きをすると、骨の関節が本来の位置からずれてしまった状態をいいます。
全ての犬種で脱臼が起こる可能性がありますが、その中でもトイプードルやチワワ、ヨークシャテリアなどの小型犬が脱臼になりやすいと言われています。
膝蓋骨脱臼とは?
脱臼は関節のある部位であればどこでも起こる可能性があります。中でも犬に多いのは「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」です。「パテラ」とも言います。
膝蓋骨とは、一般的に「膝のお皿」と呼ばれる部位です。
膝蓋骨は大腿骨内にある「滑車溝」というくぼみにはまっているのですが、その溝から膝蓋骨が外れた状態が膝蓋骨脱臼で、膝蓋骨が内側に外れると「内方脱臼」、外側に外れると「外方脱臼」と言います
膝蓋骨脱臼の症状によって4つのグレードに分けられる
グレード1
普段は無症状だが、ときどき症状がでる。
日常生活にあまり支障がない。
グレード2
時々足を浮かせて歩いているが曲げ伸ばしをすると簡単に整復される。
日常生活に大きな支障はない。
グレード3
常に脱臼している状態だが、整復することが可能。
足を引きずる、しゃがんだ姿勢で歩くなどの症状が出る。
グレード4
常に脱臼していて、整復することもできない。
骨が変形し、膝も曲げた状態で歩いたり、まったく歩けない状態になることもある。
グレード2までは症状が軽いため、飼い主さんが脱臼に気づかないこともありますが、小さな脱臼を繰り返していると、関節に炎症が起こり、関節炎につながる場合があります。
治療方法は?
症状がほとんどない場合や、手術ができない場合には保存療法を行います。
具体的には、鎮痛剤やサプリメントの投与、運動の制限、生活環境の改善、肥満の場合には減量などです。しかし、根本的な治療ではないため症状が悪化する可能性があります。
歩行の異常や痛みが頻繁にある場合や、根本的な治療を希望する場合には外科手術を行います。
特に骨格の成長が著しい時期には、パテラによって骨格や筋肉の形成異常が進行する可能性があるため手術を積極的に勧めることもあります。
予防方法は?
先天性の場合は膝蓋骨脱臼は防ぐことはできませんが、外傷的な場合は、できるだけ膝に負担をかけない生活をすることで予防ができます。
太らせないようにして、肥満の場合は減量しましょう。
運動による過度な負荷も悪化の原因となります。高いことろから飛び降りたり、激しい回転運動を行ったりすると脱臼が増悪することがあるため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
犬の脱臼「膝蓋骨脱臼」または「パテラ」は小型犬に多い症状だということがわかりましたね。
激しい運動や、高いところから飛び降りたりしたときに、外れている場合があるので愛犬の様子を観察するようにしましょう。
関節を外すのが癖になっている場合は、気を付けましょう。

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