2021.10.21 | コラム
犬の後ろ足が麻痺?!どうして動かなくなってしまったの?

こんにちは!トリマーの黒岩です(^^♪
みなさんは、犬の麻痺についてご存知ですか?
いつ、愛犬が麻痺症状になってもおかしくないということは、頭に入れておきましょう。
今回は、「犬の後ろ足の麻痺」について紹介します。
contents
犬の後ろ足に異常が現れてしまう原因
犬と散歩中やドッグラン、室内で遊んでいるときに転んだりぶつけたり、なにかを踏んだりしてしまうと怪我をしてしまい、足を痛めてしまいます。
歩き方や姿勢に異常が見られることがあります。
遺伝
遺伝性疾患の中には、後ろ足に異常が現れる病気があります。こういった病気は比較的若い時期、特に成長期にしばしば症状が見られます
神経の異常
後ろ足の動きは神経による調節が重要です。そのため、神経系に異常が起こるような病気になると、よろけたり力が入らなくなったり、うまく動かなくなることがあります
加齢
犬が歳をとって筋肉が落ちてくると、しっかり踏ん張れなくなります。そのため、立っているときや歩いているときに震えたり、ふらつきが見られたりします。
初期症状とはどんな症状?
突然起こったとき
突然立てなくなってしまった場合は、椎間板ヘルニアや骨折、血栓症などで早急な治療が必要な場合が多いです。
すぐに動物病院に連れていき獣医師に診てもらいましょう。
徐々に進行する場合
徐々に進行する場合は、初期症状としては麻痺として気づかれないことも多いです。
歩いているときに足が絡まる、小さな段差で足が引っ掛かるなどちょっとした動きの違和感として見つかり、特に高齢の場合は老化のせいと思われて見過ごされてしまうこともあります。
最初は軽度の麻痺であっても時間の経過とともに悪化していくこともあり、原因によって急激に進行することがあります。
このような小さな違和感の裏に大きな病気が隠れていることもありますので、見過ごさずに動物病院で相談するようにしましょう。
後ろ足に異常がでやすい犬種は?
椎間板ヘルニア
ミニチュア・ダックスフンド、ペキニーズ、トイ・プードル、コッカー・スパニエル、ウェルシュ・コーギー、シーズーといった軟骨異栄養犬種での発症が多いことが知られています。
半側椎骨
脊椎の奇形のうち半側椎骨という奇形は、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、パグ、ボストン・テリアといった巻き尾の犬種でよく見られます。
環椎・軸椎不安定症(離脱臼)
チワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、シーズー、ミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードルが好発犬種です。
フォブラー症候群
グレード・デーンとドーベルマンが60~80%を占めるというデータがあります。
変性性脊髄症
近年では、ウェルシュ・コーギーで発症が多いことが注目されています。
もしなってしまったら治療法方は??
手術をする場合は?
椎間板ヘルニアや骨折の場合は手術をすることで治せることがあります。ただし、中には完全に元通りにはならず麻痺が残ってしまうこともあります。麻痺がおこってから時間が経ってしまうと治すことが難しくことがありますので、早めに診断してもらうことが大切です
手術をしても治せない場合は?
脊髄梗塞や変性性脊髄症など手術をしても治せない病気もあります。その場合でもお薬での治療やリハビリで治療することで、ある程度回復させたり、悪化を防ぐことができます。
麻痺が残ってしまった場合は?
麻痺が残ってしまった場合は、足の働きを維持するためにマッサージやリハビリを行うことがあります。湯たんぽなどで足を温めて血行を促したり、人の手で足を動かして動きの練習をしたり、器具を使ってバランスをとる練習をします。
設備が整っていれば水中で歩行練習をするようなこともあります。病気や症状によって必要なリハビリはさまざまですので、動物病院でよく相談しましょう
まとめ
いかがでしたか?
犬の足がいつ動かなくなってしまうかは、分かりませんが、お散歩中や遊んでいるときに、何かの拍子に怪我をしてしまう可能性はゼロではありません。
犬の骨は細いです。いつ折れてしまったり、怪我をしてしまうかわかりません。
そうならないためにも、日頃から常に愛犬の観察をするようにしましょう!

この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。