2021.10.02 | コラム
犬の鼻が乾いているのは大丈夫?!

こんにちは!トリマーの黒岩です(^^♪
犬の鼻がぬれていることはご存知ですよね?では、乾いている時はどういうときなのでしょうか?
よく寝ている時は鼻が乾いていますよね?起きているときは濡れています。どうしてでしょうか?
今回は、「犬のが乾いている原因」についてお話したいと思います!
contents
犬の鼻が常にぬれているのはどうして?
犬の鼻の奥には「外側鼻腺」という分泌腺があり、犬の鼻は主にこの外側鼻腺からの分泌物によって湿っています。また、この分泌物が少ないときには、自分でなめて湿らせることもあります。
犬の鼻が湿っているのにはいくつか理由があります。一つは「においから多くの情報を得るため」です。鼻が乾いているときより、湿っている(水分量が多い)ときの方がにおいの分子をキャッチしやすいとされています。
二つめは、「体温を下げるため」です。犬は人間と違って全身から汗をかいて体温調節することができません。しかし、犬は外側鼻腺から分泌液を出すことで、上がった体温を下げることができるのです。
生理的な原因で鼻が乾く
空気の乾燥
私たちの肌と同じように、犬の鼻も空気が乾燥すると乾くことがあります。過度に心配する必要はありませんが、空気の乾燥は皮膚炎や呼吸器疾患など、さまざまな病気を引き起こす原因にもなるため、加湿器を使って部屋を保湿するといいでしょう。
睡眠中の乾燥
睡眠中は嗅覚を澄ましたり、多音を下げたりする必要がありませんので、分泌物が少なくなります。また、寝ている時は鼻を舐めたりしないため、睡眠昼夜寝起きには鼻が乾いていることが多いのです!
これは、一時的に乾燥しているだけなので、特に心配はいりません。
運動後の乾燥
犬の鼻を濡らす分泌液は、体内の水分により作り出されるものです。
よって激しい運動後などの喉が渇いた状態のときは、鼻も乾燥しがちになります。
運動後は新鮮な水をたっぷり与えて、水分補給させてあげましょう
老化による乾燥
シニア期に入り、体のさまざまの動きが衰えてくると、鼻も乾燥しがちになります。老犬で鼻が乾く以外に何も異常が見られない場合は、老化が原因である可能性が高いため、特に大きな問題はありません。
病気による鼻の乾燥
皮膚疾患による乾燥
犬の鼻の表面は皮膚であるため、とてもデリケートです。さまざま皮膚疾患により鼻が乾くことがあります。
皮膚疾患が原因の場合は、かさぶたやかゆみなどの症状を伴ったり、体や鼻周りなど鼻以外の皮膚にも炎症や脱毛、かゆみなどの異常が見られたりすることが多いのです。
脱水による乾燥
犬は脱水が起こった場合にも鼻が乾くことがあります。脱水を起こす原因としては、熱中症や消化器疾患、肝不全などです。
重度の下痢や嘔吐がある、歯肉の乾燥、皮膚の弾力がなくなりぶよぶよする、衰弱して動かなくなるなどの症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。
発熱による乾燥
感染症や熱中症にかかり熱が上がったとき、熱を放出させるための分泌液が不足して鼻が乾燥します。熱中症は重篤化すると命にかかわるため、特にリスクが高まる夏場は注意が必要です。
鼻の乾燥とともに、咳やくしゃみ、下痢や嘔吐といった症状がないか、食欲はあるか、排泄物に異常はないかなどもチェックしましょう。
アレルギーによる乾燥
犬がアレルギーを起こすと分泌物が減り、鼻が乾燥することがあります。
アレルギーは花粉やハウスダストなど特定の物質(アレルゲン)に対して起こるものですので、アレルゲンに触れさせないことが重要です。
犬の鼻が乾燥したときに対処方方法は?
水分や好物のおやつを与える
目を覚ましているときに鼻が乾燥しているときは脱水が原因であることも。鼻が乾いてると思ったらたくさん水を飲ませて喉の渇きを潤しましょう。
水を飲んでくれないときは、水分の多い果物や野菜をおやつとして与えたり、ドライフードに水を加えてふやかして与えたりすることも有効です!
体を冷やす
発熱で鼻が乾燥している場合は、体温を正常値まで下げることが大事です。
犬の体を冷やすためには、冷房のきいた涼しい場所に連れていく、クールマットを敷いた上に寝かせる、湿らせたタオルを乗せるなどの方法があります
病院に連れて行く
咳やくしゃみが続く、激しい下痢や嘔吐がある、元気がなくぐったりして動かないなど、明らかにおかしな様子が見られるときはすぐに動物病院へ。安易な自己判断は命にかかわることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
犬の鼻が乾くのは脱水や皮膚疾患、発熱などがありました。運動後は必ず水を与えるようにしましょう。
軽度の脱水から重度の脱水になってしまいます。
寝ている時の鼻の乾燥や老犬が乾燥するのは、生理的原因なので、特に心配は要りません。
鼻が常に乾いている場合は何は病気の可能性が考えられるので、動物病院へ行きましょう。

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