2022.02.10 | コラム
犬が手で口をかく理由は何?

こんにちは!トリマーの黒岩です(^^)
みなさんは愛犬が自分の前足で、口元をかいている仕草を見たことはありますか?
そんなぶきような手で何やってるの~かわいい~と思うかもしれませんが、どうしてそのような行動をとるのかご存知でしょうか?
今回は「犬が手で口を掻く理由」について紹介したいと思います!
contents
犬が前足で口をかく原因
かゆみ
食物アレルギーの場合、顔をかゆがり、前足でかくことがあります。
アトピーの場合は、口の周りだけでなく耳や肉球などをかゆがります。
口の中の痒みや痛み
犬の歯に歯石がつくことで歯肉が赤く腫れてしまうことがあります。
犬は口の中に異物があるように感じ、前足でかく仕草をします。
寄生虫
ヒゼンダニによる皮膚の感染症を発症すると非常に強いかゆみとなります。
ストレス
ストレスがかかることで、気持ちを落ち着かせるための行動として、ある行動をすることをすることが習慣になっている場合があります。
口元を触ったり、後ろ足で耳の付け根をかく、足を舐めるなど、その子によって行動は様々です。
前足で口をかくときに考えられる病気
口臭やよだれが増える
かく仕草以外に、口臭がきつくなったり、ボタボタとヨダレが増えたりする症状が見られたら歯茎を確認してみましょう。
考えられる病気
- 歯周病
- 口腔鼻腔痩
- 眼窩下膿瘍
口臭やヨダレが増えたことから考えられる病気で、可能性が高いのは歯周病です。
シニア犬によく見られる歯周病は、歯の周囲にある歯肉が塩素湯を起こすため痛みを伴います。
歯周病が重症化することで、鼻の穴と口がつながってしまう口腔鼻腔瘻(こうくうびくろう)や、ウミが皮膚から出てくる眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)となる可能性があります。
口の周りを擦り、触られるのを嫌がる
犬の唇や口の奥、上顎、舌の上などに白いプツプツや膨らみがないかチェックしてみてください。
考えられる病気:口内炎
犬の歯に歯垢や歯石が付着して生じる場合や、犬が針や魚の骨などを誤食・誤飲した際に傷つけ、それが原因となる場合もあります。
フケや赤い発疹
犬がかきむしることで、フケや赤い発疹がみられる場合は以下の病気の可能性もあります。
感染症による皮膚疾患
犬同士や人間と感染しあう可能性のある外部寄生虫や、犬自身の免疫力の低下により起こる寄生虫や細菌の感染によって皮膚炎を起こすことがあります。
炎症による発赤や、免疫反応により、フケの増加や脱毛などが見られるのも特徴です。
かくことで皮膚が赤くなり脱毛する
アレルギー性皮膚疾患
犬にノミがいる場合、ノミの唾液にアレルギーを起こし、激しいかゆみを生じます。
頻繁に口をかいていて、皮膚が赤くなり、脱毛している場合は早めに動物病院を受診しましょう。
犬が前足で口をかいているときの対処方
エリザベスカラーをつける
エリザベスカラーをつけることで、物理的に前足で口をかけないようにします。
二次的なケガの防止にもなります。
口の中に異物が挟まっていたら取る
歯に異物が挟まっているだけの場合は、簡単に取れそうであれば取ってあげましょう。
取っている時に噛まれないように注意しましょう。
また、画鋲や竹串などを誤飲・誤食した場合は、口腔内や消化管を傷つけてしまう恐れもあるため、すぐ受診しましょう。
スキンケアを適したものにし皮膚のコンディションを上げる
皮膚のコンディションが良くないと、炎症を起こしやすくなったり、感染しやすくなる可能性があります。
皮膚の状態に適したシャンプーや保湿剤などを使用し、正しいスキンケア方法で行なうことで痒みなどの改善が見られやすくなったり、皮膚トラブルを起こしにくくなることが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
犬が自分の手で顔をかくときは何かしらの理由があることがわかりました。
痒みがあったり痛み、寄生虫、ストレスなどがありました。これらが該当する場合は注意が必要です。
愛犬が口を気にしているときは病気の可能性も考えられるので注意しましょう。

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