2021.05.08 | コラム
換毛期について

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犬の換毛期
こんにちは!みなさんは愛犬の抜け毛に悩まされていませんか??
抜ける時期が来ると、すごい量の毛が抜けるかと思います。
少しでも快適に過ごすためにはどうしたら良いのでしょうか??
換毛期とは
犬の毛が生え変わることを「換毛」と呼び、犬の毛が生え変わる時期のことを「換毛期」と言います。犬は換毛期になると1か月ほどかけて古い毛が大量に抜け、新しい毛に生え替わります。
これは人間の衣替えのようなもので、ほとんど汗をかくことができない犬にとって、この時期に換毛することは、体温を調整し、より快適に健康に、夏や冬を過ごすためにとても重要なことなのです!
とはいえ、すべての犬に換毛期があるわけではありませんし、犬種や個体によっても、換毛の量には大きな違いがあります。
また、最近は冷暖房の普及により、室内犬は気温差を感じにくく、換毛が起こらない、時期や抜け方が曖昧になっているといったケースも見受けられます。その場合に大切なことは、犬をある程度の寒さや暑さにさらすこと。日ごろから外にいる時間を充分につくり、気温を感じさせることで理想的な換毛が行われ健康な皮膚と毛がつくられます。
換毛期はいつ??
犬の換毛期は春から7月頃にかけてと、秋から11月頃にかけての年に2回です。
春の換毛期は、冬毛(ふゆげ)が抜け落ちて密度の少ない夏毛(なつげ)が生え、秋の換毛期には夏毛が抜けてふわふわとした保温性の高い冬毛が生えます。このサイクルを繰り返すことで、季節ごとの気温や湿度の変化に対応しています。
犬の毛が生え変わる理由
犬は体温調節をするために暖かくなる季節と寒くなる季節の移り変わりの時期に毛が生えてきたり、抜け落ちたりします。
冬は体を温かくする必要があるため、保温性があるアンダーコートが生えてきます。
それに対して夏は通気性を良くする必要があるため、アンダーコートが抜け落ちて通気性が良い構造になります。しかし、犬種によっては春と秋に限らず、通年通して抜け毛が多いこともあります。
換毛するのは「ダブルコート」
換毛期があるのは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)を持つダブルコートの犬種です。この2種類の毛のうち、アンダーコートが春と秋に生え替わります。
一方オーバーコートだけを持つシングルコートの犬種には、「何月ごろに抜ける」というような明確な換毛期はなく、1年を通して徐々に生え替わります。
長毛タイプ
・チワワ ・ポメラニアン ・ダックスフンド ・スピッツ ・ゴールデンレトリバー ・シェットランドシープドッグ ・ボーダーコリー
短毛タイプ
・柴犬 ・秋田犬 ・ウェルシュコーギー ・シベリアンハスキー ・ラブラドールレトリバー ・フレンチブルドッグ ・ジャーマンシェパード ・ジャックラッセルテリア ・パグ
反対に、シングルコートである「プードル」「マルチーズ」「シーズー」「ヨークシャーテリア」「パピヨン」などの犬種は、まったく毛が抜けないわけではありませんが、抜け毛が少ないとされています!
「ダブルコート」「シングルコート」とは
犬の毛は人間とは違い、1つの毛穴から生える毛の本数は、約7~15本程度。人間は約1~3本程度といわれています。
犬種によって毛は二重構造になっていて、上毛を「オーバーコート」、下毛を「アンダーコート」と呼びます。
シングルコートは主毛のみが伸びる被毛で、ダブルコートは主毛・副毛どちらも合わせ持ち、夏毛・冬毛といった生え変わり(換毛)がある被毛です。
換毛期以外でも抜け毛が激しい理由
先程も述べた通り、換毛期は犬の個体によっても様々で、この記事を読まれている方の愛犬が換毛期は一般に言われている時期とは異なる可能性もあります!
しかし、換毛期が明らかな場合や時期を問わず抜け毛が激しく、気になる場合は別の理由が考えられます。一般的に考えられる理由はダニ、シラミ、ノミなどの寄生虫の侵入や、湿疹やふけなどの皮膚症状、栄養不足、高齢犬の場合は内臓疾患からくる脱毛などです。換毛期以外の期間でも抜け毛が多すぎる場合は、いちど動物病院に相談にいくことをおすすめします。
犬の換毛期のお手入れ方法
換毛期のお手入れはブラッシングが基本です。
よく表面をなでるだけでブラッシングを終えてしまう飼い主さんがいますが、それではブラシがアンダーコートに届かず、正しいブラッシングとは言えないのです。
表面だけではなく、地肌から毛先に向かってしっかりとブラッシングすることが大切です!(^^)
犬の換毛期のシャンプー
シャンプーもブラッシングと同様にオーバーコートだけで終わらせず、アンダーコートまでしっかり濡らして毛を落としてあげることが大切です。
犬の換毛期の綿毛
犬の換毛期に後ろ足やおしりのあたりにふわふわした毛の塊ができる場合があります。これはアンダーコートが集まってできたもので、柴犬でよく見られる状態です。
綿毛が見られる場合はブラッシングの回数が足りていないか、前述した通り表面のオーバーコートまでしかブラッシングできていない可能性が考えられます。
毛をかき分けながらアンダーコートまでしっかりブラシを通すようにしてください!
ただし、強くブラッシングし過ぎてしまうと皮膚を傷付けて「擦過(さっか)」と呼ばれる状態になってしまう可能性があります。
力加減などブラッシングのやり方に不安がある場合は、気軽にトリミングサロンなどで相談してみてください(^^)
換毛期のサマーカット
サマーカットをしても抜け毛を防げるというというわけではありません。毛の長さが短くなり地肌が見えるようになるので、ブラッシングしやすくなるということです。(^^)
換毛期に痒がったりフケが出たら注意
換毛期に犬がかゆがったり、フケが出たりする場合があります。原因はさまざま考えられますが、蒸れてかゆくなったり、ブラッシングで地肌が傷付いて「擦過(さっか)」になっている場合があります。
まとめ
いかがでしたか?自然の中で生きてきた犬にとって換毛は衣替えなのです!
犬の毛で部屋中毛だらけになってしまったり掃除が追いつかなかったりしてしまうかもしれませんが、犬の被毛はとてもデリケートなのです!
定期的なブラッシングをしてあげると愛犬も喜ぶと思います!(^^)

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