2021.12.21 | コラム
犬の便秘の原因は病気の可能性も?!

こんにちは!トリマーの黒岩です(^^)
みなさんの愛犬は便秘になったりしていませんか?
犬も私たち人間同様で便秘になったり、下痢になったりします。
今回は「犬の便秘は病気の可能性があるのか」についてお話したいと思います!
contents
犬の1日の排便の回数
1日あたりの排便回数は子犬のときは多いかと思いますが、成犬になるにつれ回数は減っていきます。
成犬の1日あたりの排便は平均1~2回。
子犬の場合、犬によっては1日に5回くらいする子犬もいます。
犬の便秘の原因
食べ物の影響/水分不足
繊維質を過剰に食べる、自分の毛や消化しない異物を飲み込む、水分不足、などによって便が硬くなり便秘になります。
食事の変更をしたり、積極的に水分が取れるように、ドライフードをふやかして与えたり、スープを与えたりするのもいいでしょう。
運動不足
運動不足で消化管の動きが悪くなり便秘が起こることもあります。
ケガや病気で運動を控える必要があるという場合を除き、十分に運動をさせるようにしましょう。
加齢
加齢により筋力が低下して、便秘がちになることがあります。
生活環境の問題
トイレの場所が落ち着かなかったり、汚れたままだと、排便を我慢して便秘になることもあります。
トイレは人の出入りが激しい場所は避け、常に清潔に保つようにしましょう。
内服薬の影響
まれに、病気の治療で飲んでいる薬の影響で便秘になることがあります。
処方された薬を飲み始めてから排便しづらいなどの様子が見られたときは、かかりつけの医師に相談をしてください。
犬の便秘として考えられる病気
肛門腺に痛みを感じる病気
肛門嚢(こうもんのう)の炎症や、肛門の周りに細長い穴が開いていく病気などがあります。
直腸に痛みを感じる病気
直腸内の異物、直腸脱、直腸の炎症などがあります。
会陰ヘルニア
会陰(陰部から肛門にかけての場所)の筋組織にヘルニアが起こる病気です。
骨盤内に存在すべき臓器や脂肪が逸脱することで、肛門付近が腫れてきます。
オスで発症することがほとんどです。
直腸憩室
直腸の一部が袋状にふくらみポケットのような小部屋ができる病気です。
会陰ヘルニアとともに起こることが多く、排便が困難になるなどの症状が現れます。
骨折
交通事故などにより、骨盤や四肢の骨折することで排便が困難になります
前立腺疾患
オスは尿道の周囲に前立腺があります。
その前立腺が炎症を起こしたり、腫瘍化することがあります。
腫瘍
直腸内の腫瘍やポリープ、直腸近辺の臓器の腫瘍、リンパ節が腫れあがるなどの症状が起こることで、便が通りにくくなります。
脊髄疾患
脊髄の炎症や損傷などにより、神経伝達に異常が生じ、排便機能が正常に働かなくなることがあります。
愛犬が便秘でこんな症状ならすぐに動物病院へ
苦しそうで、ぐったりしている
犬の便秘は何日くらい様子を見ていればよい?
犬の便秘は具体的な基準がないため、その子その子の変化を見つけることが大事です。
例えば、毎日便が出ている子が、3日も便が出ていなければ明らかにおかしいですし、1日おきにしか出ない子であれば、もしかしたら、たまたまなのかもしれません。いつもより間隔が空いていても、元気で食欲があれば少し様子を見ても問題ないと思われます。
愛犬がこんな症状なら病院へ!!
犬が苦しそうにしている、ぐったりしているなど、明らかに具合が悪そうであれば、できるだけ早く受診してください。
また、そこまでの状態ではなくても、吐き気がある、食欲が落ちているなど複数の変化があるようなら、早めに受診してください。なぜなら、便秘状態が続くと脱水や衰弱が起こる危険があるからです。
まとめ
いかがでしたか?
犬の便秘は、どの期間から便秘というこがきまっていません。それぞれの犬によって違うのです。
愛犬の便秘が見られたら、お腹のマッサージや消化によい食事、運動をさせる、市販の薬を飲ませる、など工夫をして見ましょう。
先ほどにもいいましたが、犬が苦しそうにしている、ぐったりしていたら、すぐに動物病院へ行きましょう。

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