2021.06.26 | コラム
犬の甘噛みにはどんな理由が?!

こんにちは!今回は犬の「甘噛み」についてお話ししたいと思います!
みなさんの愛犬は甘噛みをしてきますか?
甘噛みが悪い癖になる前に、すっかりとしつけておきましょう!
甘噛みをさせないために理解していきましょう~♪
contents
犬の甘噛みとは?
犬の甘噛みとは、本気で噛むのではなく、犬が人や物に対して、じゃれるように加減して噛みつくことを「甘噛み」と言います。
子犬の頃に多く見られ、人の手や足、家具、スリッパなどに噛みつきます。
犬は本気で噛んでいなくても、噛まれたほうは痛い場合もありますし、エスカレートしてどんどん噛む力が強くなる場合もあります。飼い主さんが問題行動と考え「なんとかしたい!」と悩むことが多いケースの一つです。
本気と甘噛みの違い
様々な理由で、犬自身が本気で噛む場合、手加減なくガブリと食らいつきます。甘噛みの場合は攻撃の意図はなく、多くの場合は力加減をしています。
しかし、遊びからエスカレートしていくうちに、力加減が分からなくなっていってしまうことも少なくありません。
成犬になっても噛み癖が抜けない場合は、単なる癖だけとは言い切れず、何か不安や恐怖を抱えている可能性も考えられます。
犬が甘噛みしやすい時期
甘噛みは生後1歳未満の子犬(パピー)の時期に見られる行動です。
犬は1歳(大型犬の場合2歳)を過ぎると成犬とされます。遊び方もだんだん変わっていき、ボールやロープなどのおもちゃを使った遊びが多くなります。この頃には、子犬の頃に多かった甘噛みもほとんどしなくなります。
しかし、子犬の頃に正しい育てられ方をしていないと、成犬になっても甘噛みをする子になることもあるため注意しましょう。
犬が甘噛みする理由
犬本来の習性
犬はもともと噛む欲求が強く、犬同士でも遊びの一環として噛み合いをすることがあります。
本能や習性によるもので、甘噛みする理由には2種類ありまして、何かに噛みつき、かじり倒したいという欲求によるもの。アゴの筋肉を鍛えたり、脳に刺激を与えて成長させたりする効果が期待できる「カジカジ噛み」です。
もうひとつは動くものを追いかけて噛みつきたい「興奮噛み」です。これらを無理にやめさせることはできませんが、本能だからとなんでも自由に噛ませるのもよくありません。
歯がムズムズしてかゆい
乳歯が生えてきたり、永久歯への生え変わりでムズムズするという理由。
人はそういうとき、グラグラしてきた歯を自分の指で触ることができますが、犬はできません。そのため指で触る代わりに「何かを噛む」ということに繋がるのです。
この時期は歯のむずがゆさが気になり、どうしても何かを噛まずにはいられなくなります。
このタイプに見られる甘噛みの対象物は、人の手や足などの動くものというよりは、長い時間遊んでいられる家具などの動かないどっしりとしたものであることが多いです(-_-;)
口に入れて確認したい
子犬というのは好奇心旺盛で、なんでも舐めて口に入れてしまう時期でもあります。
これは人間の赤ちゃんでも見られる行動です。
人間の赤ちゃんも子犬も、初めて見るものに手を伸ばし口にいれて、噛んでみようとすることがあります。
これは、対象物が「どんなものなのか?」「硬いのか柔らかいのか?」「冷たいのか温かいのか?」を確認しようとする行動になります。
留守番中の気を紛らわせるため
家の中に愛犬しかいない留守番中は、自由にさせてしまうと暇つぶしに部屋の中のさまざまなものを甘噛みすることがあります。
とくに子犬のときから頻繁に留守番をさせている家庭は注意が必要です!甘噛みを繰り返すうちに犬は「噛むと退屈が紛れてうれしい」と感じ、やがてそれが頑固な噛みグセとなってしまいます。(>_<)
遊びの一環
通常、子犬の頃は母親や兄弟と一緒にいるので、じゃれたり噛んだりして遊ぶことで、たくさんのことを学びます。
犬同士の遊びの中で、噛む力の加減を知ることもあれば、時には母犬に怒られながら「どれだけ噛んだら痛いか」を教わります。そのため子犬の頃の甘噛みは、大人になるための学習の一環でもあるのです!
相手をしてほしくて噛む
飼い主さんにかまってもらいたいときや、甘えたいときにも甘噛みをすることがあります。
甘えん坊な性格の犬や飼い主さんとのスキンシップが大好きな犬は、自分の相手をしてほしくて甘噛みをします。しかし、ここで何らかの反応をすると、犬は「噛めばかまってもらえる」と勘違いするので気をつけましょう。
ストレスによるもの
散歩や運動の時間が足りていない、住んでいる環境に不安がある、飼い主さんとのコミュニケーションに満足していないなど、犬が何らかのストレスを抱えていると、甘噛みをしやすくなります。
とくに小型犬よりも運動量が多い大型犬は散歩に行く時間が減ると体力を持て余し、甘噛みをする傾向があります。
噛むことによってストレスを発散させる行為は、噛みグセの原因にも。愛犬が頻繁に甘噛みをするときは、ストレスがたまっていないかどうか、日々のお世話を振り返るようにしましょう。
甘噛みさせない方法・対策
噛めない環境を作る
文房具やスリッパ、靴下、ハンドタオルなどは、飼い主さんのにおいがついているため、犬にとって魅惑のアイテム。これらのものが床に落ちていたり置いてあったりすると、犬は自由に噛んでしまい、噛みグセが悪化することになってしまいます。
噛まれて困るものは、犬が届かない高い場所や扉付きの棚などに片づけることを徹底して。もしゴミ箱の中にあるものを出して噛んでしまう場合は、届かないような高い場所に置く、フタ付きのゴミ箱に変えるようにしましょう!
子犬の時期というのは、無条件に噛む行動が出てしまう時期です。
子犬の時期は犬にとっていろいろな物に触れて学ぶ時でもあるので、子犬の安全を確保するためにも、まずは子犬の周りの環境を整えてあげましょう。
適切なおもちゃで遊んであげる
飼い主さんが手に持って遊ぶロープのおもちゃは、長さに注意が必要です。
飼い主さんはおもちゃで遊んでいるつもりでも、犬にとっては飼い主さんの手もおもちゃだと勘違いする場合があります。
ロープだけでなく、犬のおもちゃには木やゴムでできたものなどたくさん種類があります。犬の好みに合わせながら、適切なおもちゃや遊び方で遊んであげるようにしてください
無視することも大切
当たり前ですが、甘噛みされて飼い主さんが喜んでいたり嬉しそうにしていたりすれば、犬は「もっと噛んでいいんだ!」「ママもパパも楽しんでくれてる!」と勘違いします。
不快感を表現したとしても、犬にそれが伝わらなければ「噛めば構ってくれる!」と勘違いします。うまく怒れないときは、無視することでしつけましょう。
噛まれてもすぐに手を引っ込めない
犬は、動くもの、逃げるものを追う習性があります。
飼い主さんは痛くて引っ込めたつもりでも、犬は遊んでもらっていると勘違いして余計に手を追いかけてくるようになります。また、噛まれたとき反射的に手を引っ込めるのは危ないのでやめましょう。
叱るときは低く冷静に一言だけ
意外と難しいのが叱ること。犬は低い声のほうが「叱られている」と感じやすく、高い声は「褒められている」と感じやすいといわれています。
叱るときはいつもより意識して、冷静に低い声で一言だけにしましょう!
言葉に決まりはありませんが、「いけない」「ダメ」「NO」などが一般的です。
噛み癖を悪化させてしまう行動
- 大声を出したり叫んだりしない
- 留守中に部屋で自由にさせている
- 何度も噛ませ続ける
- 興奮するまで遊ばせる
- 噛まれやすい手づかいをしている
- 甘噛みしてきたらかまっている
- 一貫性がない
- 体罰やしかること
まとめ
いかがでしたか?犬の甘噛みの原因には様々な理由がありましたね!
甘噛みをさせないためには、飼い主さんがしっかりとメリハリをつけなければなりません。
犬は噛んで良いもとの噛んではいけないものの区別がつきません。飼い主さん側の都合でしかない遊びはやめるようにしましょう!
(例:古いタオルでは遊んで良いが、新しいタオルでは遊んではいけない)
甘噛みをされて痛い思いをするのは嫌ですよね、しっかりと甘噛みをしないようにしつけてあげましょう。

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